図書館のサービスが進化している。本を幅広くそろえたり、開館日を増やしたりといった基本的な利便性向上だけでなく、どの本を読んだか一目で分かる「読書通帳」や、携帯電話のメールを使った予約、宅配サービスまである。読書の秋、近くの図書館に足を運んでみては――。 公立図書館の貸出冊数が都道府県別で全国8位(2009年度)の岡山県。中国5県ではトップを誇り、中でも県立図書館は、来館者数と貸出冊数が全国の都道府県立図書館で昨年度まで6年連続1位だった。 副館長の岡長平さん(57)は「来館した人に満足してもらうため、読みたい本をそろえる。これに尽きます」と説明する。同館では毎年、新刊図書の7割の収集を目標に掲げて購入している。 人文科学や自然科学・産業、社会科学、児童など6部門にフロアを分け、分野ごとに本を配列。各分野に詳しい専門スタッフのカウンターを近くに設け、利用者の相談に応じている。2週間ごと