学校の避難所名ばかり 備蓄不足に批判 宮城県教委で議論 「避難所となる学校には物資の備蓄がない。名ばかりだ」「教職員の避難所運営は業務か、ボランティアか」―。震災後初となる宮城県教育委員会の定例会が19日あり、災害時の学校や教職員の役割をめぐる議論が繰り広げられた。 問題提起したのは佐々木悦子委員。「霧吹きによる水分補給と、乾パンが配られただけの所もあった」と避難所の窮状を訴え、大半が指定避難所となっている学校施設の備蓄不足を批判した。 佐々木委員は「大規模余震が発生すれば、自宅に戻った人が再び避難する事態も考えられる」として、物資の増強を県当局に提案するよう県教委に働き掛けた。 不眠不休の状態で避難所運営に当たる教職員への配慮を求める声も相次いだ。 勅使瓦正樹委員は「教職員は避難者のまとめ役を務めながら、新学期の準備にも追われている」と指摘。行政職員の支援を増やし、教職員の負担を