ファナックから9億円、トヨタから10億円などの出資を受け成長するPreferred Networks(PFN)。社員は約50人と少人数ながら、深層学習技術で世界的な競争力を保つ。特集第1回はファナックとの取り組みの詳細を解説する。 東京都千代田区のオフィス街にある築60年近い大手町ビルヂング地下1階、大学の研究室を思わせるような1室がある。10人程度は作業ができるいくつかのテーブルの上にはコンピューターのモニターが所狭しと置かれ、部屋の真ん中にはファナック製ロボットが4台鎮座する。 本社がある東京の大手町ビルヂング地下1階にある「ロボット部屋」。右の人は、ファナックプロジェクトを引っ張る河合圭悟氏 Photo by Junya INAGAKI この部屋は、世界有数の深層学習(ディープラーニング)技術を持つ、日本で最も注目されている人工知能(AI)ベンチャー企業の1社Preferred Ne