主要紙はなぜ初動が遅れたのか 都議会を舞台にして起きたセクハラヤジ。「性差別が今も残る日本」を世界に印象づける事件になったが、マスコミの対応にも疑問符が付いた。 都議会で質問する塩村文夏(あやか)議員が「早く結婚しろ」などと野次を浴びせられたのは6月18日。しかし翌日朝刊の全国紙を見ると、全国版でセクハラヤジ問題を取り上げたのは毎日新聞だけ。朝日新聞と読売新聞は都内版でこの問題を報じ、日本経済新聞と産経新聞は何も報じなかった。 つまり、セクハラヤジに全国的なニュース価値があると判断した全国紙は毎日に限られたわけだ。主要紙は翌々日の6月20日付朝刊からセクハラヤジを大々的に報じ始めた。インターネット上で議論が巻き起こり、都議会に抗議が殺到したことから、初めて問題の大きさに気づいたのだろうか。 朝日は反省しているようだ。6月27日付朝刊で、元NHK記者でジャーナリストの池上彰氏が書いた辛口のコ
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