富士フイルム スキンケア「アスタリフト」(2) 責任と自信をアピールするため「富士フイルム」ブランドで出す (聞き手:諏訪 弘=フリーライター) (前回記事はこちら) 「富士フイルム」のブランドで「アスタリフト」を販売することには社内でも議論があった。化粧品業界で自社のブランドがどこまで通用するのか。OEM(相手先ブランドによる生産)で、あるいはWネームで販売してもいいではないか、など。それでも最終的に「富士フイルム」ブランドを選択したのは、「アスタリフト」は富士フイルム独自の技術が盛り込まれていることの自負と責任感、そして一般コンシューマー向けの製品を出したいという志によるものだった。 売れ行きを心配する声をよそに、「アスタリフト」は大きな好評を博す。当初は通信販売のみに頼っていた販売ルートも、ユーザーの熱心な要望に応える形で店頭販売もするようになった。また大物タレントを起用した