日本円換算で約660億円(約6億米ドル)にのぼる仮想通貨(暗号資産)が、ハッキングの被害にあった。 ハッキングを受けたのは、DeFi(分散型金融)プラットフォームを提供するPoly Networkだ。 2018年1月に日本の暗号資産交換業者コインチェックから約580億円相当の仮想通貨が盗み出されているが、この流出事件を上回る史上最大規模のハッキングとみられている。 ただ、この事案は極めて得意な展開をたどった。 8月11日になって、攻撃者側が、盗み出した仮想通貨の3分の1以上を返還し、13日には、Poly Network側が、ハッカー側に対して、ネットワークの脆弱性を指摘した報酬として50万ドルを支払うと提案したと報じられている。 「金に興味ない」 事件が起きたのは、日本時間の8月10日夜のことだ。Poly Networkの運営者がツイッターへの投稿で、「資産がハッカーのアドレスに送られた」