16日にも発足する鳩山新政権の閣僚人事を巡り、民主党の輿石東参院議員会長が2人以上の「参院枠」を確保するよう求めた発言が、波紋を広げている。 参院選を来年に控え、発言力を強める参院側とどう向き合うのかは、鳩山代表の政権運営にも大きな影響を与えることになる。 輿石氏は12日、参院枠に言及した地元・甲府市での記者会見で、「来年の参院選にまっすぐ走らなければならない人もいる。参院から副大臣、政務官が何人欲しいのか。こちらが『やらない』と言えば、内閣がうまくいかないこともある」とも語り、参院民主党が協力しなければ安定した政権運営は難しいと強調した。 民主党が参院で過半数を割っていることが逆に、輿石氏の強気を生んでいる面がある。 鳩山氏からすれば、社民、国民新両党との連立で何とか過半数を確保している時に、参院側の機嫌を損ねることはできない、というわけだ。来年の参院選は、単独の過半数確保が目標になるた