辞任前最後の登庁で、報道陣の前で涙を流す辻元清美国土交通副大臣=31日午前、国交省内 辻元清美・国土交通副大臣は31日、所属する社民党が連立政権を離脱するのに伴い、前原誠司国交相に正式に辞表を提出した。辻元氏は登庁時、記者団に「国交省は利権の巣窟(そうくつ)みたいなイメージがあったが、そうではなかった」などと述べ、号泣しながら就任8カ月余を振り返った。 辻元氏は「不安いっぱいでここに入ってきた」と就任時の思いを明かしたうえで、「多くの職員が『変えていこう』という私たちの思いに賛同してくれた」と、突然の辞任に無念の思いをにじませた。辻元氏は日本航空の経営再建問題や、交通弱者をなくすための交通基本法制定に向けた準備に取り組んできた。