18日付の英紙タイムズは英国の大手紙幣印刷会社デ・ラ・ルーがギリシャのユーロ圏離脱に備え、同国の旧通貨ドラクマの紙幣印刷再開に向けて準備を始めたと報じた。 同紙によると、紙幣の大量印刷能力を持つ企業は数社に限られ、同社はその一つ。英ポンドやユーロなど150カ国以上の紙幣を印刷している。同社はコメントを避けたが、ドラクマを供給することになった場合、地中海のマルタにある工場で印刷するとみられる。 同社は数十年前にドラクマの印刷をやめ、専用の機械の多くは取り壊したが、偽造防止のために紙幣にすき込む繊維や、透かし用の設備などについて準備を開始。ただ、実際の印刷には6カ月程度かかるという。(共同)