1 噂のマッピングファンタジー。ライトノベルの新刊を取り上げるなんて凄く久しぶりで、要はそのくらい発売前から興味を持たされていた作品。だって「地図測量」がテーマと聞かされてしまっては、どうしても胸が高鳴ります。話だけ聞くと正統派なのかマニアックなのか分かりませんが、読んでみた感想としては「マニアックなテーマを正当な手法で扱った」良作でした。 バトルは騎士や傭兵に任せ、主人公はひたすら地図作りに専念します。キャラクター造型やストーリーテリングがすごく突き抜けてるというわけでもなく、メインテーマが地図ということもあって、ちょっと派手さはありません。派手ではないですが、「地図作り」という揺るぎない芯の通った、強度ある作品です。 2 「王女のくせに地図を愛し」「常に外の世界を見たいと願っている」というわけで、主人公はイロモノ系のお姫様です。庶民の中で普通に飲み食いし、世間話をすることにも抵抗があり
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