中国製冷凍ギョーザ事件で警察庁は14日、千葉県で販売され、農薬成分メタミドホスが検出されたギョーザが入った袋2枚から、注射針であけられたとみられる直径1〜2ミリの穴が見つかったと発表した。千葉県警は当初「袋に穴はあいていない」と発表した。しかし中国で公安当局に逮捕された製造元の元臨時工員・呂月庭容疑者が「注射器で段ボールの外側から針を刺して農薬を入れた」と供述したと中国側から説明を受け、改めて調べた結果、穴が見つかったという。 警察庁と県警によると、2007〜08年に千葉市と市川市の2家族が食べた中国製ギョーザの2袋について、県警から依頼された警察庁科学警察研究所が顕微鏡で鑑定した。袋はギョーザを食べるため切り取られた上部の切れ端と、残りの下部とを調べた。見つかった穴は上部の切れ端部分から見つかり、直径1ミリの穴と同2ミリの穴がそれぞれあいていたという。 被害発生当時、千葉県警科学捜査