一部の山域で、梅雨の季節頃から秋ごろ/雨上がりの山などの条件では、ヤマビルに襲われることがある。その姿、動き、性質はグロテスクで、実に気持ちが悪い。そんなヤマビルから身を守るために、登山ガイドたちは知恵を絞り、さまざまな方法を実践してみた。 前回の原稿で伝えたとおり、先日、ガイド仲間と共に「ヤマビル対策研究会」を立ち上げ、早速、群馬県・妙義山にてヤマビルの生態を観察してきました。その生態を知るために、敢えてヤマビルに貴重な血液を吸わせることも試みましたが、その後は対策法として「吸われたときに」「吸われないために」について、いろいろ試してみました。 ★前回記事:血を吸うヤマビルの身体変化に驚愕! 吸血の一部始終 本格的な梅雨シーズンに入り、雨天の多い6月下旬に群馬県・裏妙義を歩くと、たくさんのヤマビルに遭遇します。あまりにたくさんヤマビルがいるので、どのような装備が有効なのか、試しやすい環境