飢餓に苦しむ8億人に必要な食料の2倍以上が毎年廃棄されている。 Brian Finke/National Geographic 国連によると、今日、地球上では食料の3分の1が廃棄されている。これは20億人が食べるのに十分な量であり、約7500億ドル(約84兆円)の経済損失だ。 こうした食料は、生産され、消費者の食卓に並ぶまでの全ての段階で廃棄されている。時には、ただ見た目が悪いからという理由で。 畑では「見た目の悪い」野菜は収穫されず、腐るまで放置される。食料品店では、傷んでいる野菜や果物は(まだ食べられる状態だとしても)廃棄される。そして家庭では、食べ残しはそのまま捨てられ、生鮮食品は賞味期限が切れる前に捨てられる。 食料廃棄は、モラルの問題だ。廃棄される食料の量は、世界で飢餓に苦しむ約8億人を2回養ってもまだ余る量だとナショナル・ジオグラフィックは指摘する。 同誌が2016年に国際連合