データサイエンス学部を来年四月に新設する滋賀大は十九日、県警とサイバーセキュリティーに関する協定を締結した。 インターネットの不正アクセスやウイルスを用いるなどしたサイバー犯罪の現状や脅威、対処法について情報共有しながら、人材の育成などを目指す。警察官が現場経験を生かして同学部で講座を開いたり、逆に基礎知識を学ぶため学生向けの講義を受けたりする予定という。学部生が「サイバーボランティア」として、啓発活動や小中学校での教室に参加する計画もある。 位田隆一学長と渡辺国佳県警本部長が締結書に署名。位田学長は「データサイエンスを活用してセキュリティーを強化することが必要な時代。学部が社会貢献できるのは光栄」とあいさつ。渡辺本部長は「人材の育成や活用を通じ、密接に連携していきたい」と応えた。 (高田みのり)