(CNN) 動物の安楽死に使われる薬品が、米国で販売されていたドッグフードの缶詰に混入していたことが分かり、米食品医薬品局(FDA)がこのほどリコールを発表した。 FDAの16日の発表によると、J・M・スマッカー社が製造したドッグフード「グレイビー・トレイン」の缶詰から、低濃度のペントバルビタールが検出された。 ペントバルビタールは一般的に、鎮静薬や麻酔剤、動物用の安楽死薬として使われる。 FDAによれば、ペットがペントバルビタールを含むフードを食べれば、眠気やめまい、興奮状態、平衡感覚の喪失、嘔吐(おうと)、眼球が上下に動く眼振などの症状を引き起こし、立ち上がれなくなることもある。摂取量が多ければ昏睡(こんすい)状態に陥って死に至る可能性もあるという。 ただ、FDAのこれまでの調査では、サンプル検査したグレイビー・トレインに含まれるペントバルビタールは少量だったことから、ペットの健康を害