ビートルズ、山口百恵が変えた「武道館」の意義 10月から放送開始されたドラマ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(テレビ朝日系列。平尾アウリ原作の漫画)は、岡山県で活動するマイナー地下アイドル・ChamJam(チャムジャム)のメンバー・市井舞菜に人生を捧げるオタク・えりぴよの熱狂ぶりを描くドルオタコメディ。 なかでも、原作に登場する「いつか舞菜が武道館のステージに立ってくれたなら…死んでもいい!」というえりぴよのセリフは本作を象徴するセリフだ。 と同時に、アイドルと武道館の深い関係を端的に言い表している言葉とも受け取ることができる。アイドルファンにとって推しが武道館の舞台に立つことは、大変誇らしい出来事なのだ。 ただ武道館という場所は、本来芸能とは縁がない場所であったと森氏は語る。 「武道館は文字通り武道の稽古場、競技場として設計された建物であり、日本武道の聖地でした。そのため、非常に保守的