アメリカに「turntable.fm」というサービスがある。ご存知の方には説明無用だが、それは残念ながらごく限られた人たちだけだろう。なぜならその存在が伝わり始めた矢先に、アメリカ国外からのアクセスが遮断されてしまったからである。 turntable.fmは、いわば「ソーシャルDJシステム」。ユーザーは自らルームを作り、あるいは他人のルームに入り、クラブのフロアを模した画面にアバターとして登場する。DJブースで曲をかけるなり、黙ってフロアで曲を聴くなりするというWebサービスだ。言ってみればそれだけのものだが、仮にサード・サマー・オブ・ラブというものがあったとしたなら、それはturntable.fmのことではないか、とさえ思えた。要するにハマったわけである。 turntable.fmの楽曲は、“MediaNet”という音源データベースを使っていた。 各種ストリーミングサービス用に用意された