まだお会いしたことのない畏友・横地剛から知らせが届き、まもなく男一匹、草のような風のような本屋を営む内川裕から、宅急便が届いた。老母の介護をしながらできるのは、本を読むことだけだ。今日はまさに二月二八日。故戴國煇、故劉進慶のこと、藍博洲の鼻息、私の鄧小平路線擁護論を聞いて悲しそうな顔をした陳映真の顔、そして林書揚の皺などを想起しながら、書いた。江沢民の台湾政策なかりせば、今日の日中関係の閉塞状況はなかったはず。国民党に向かうべき「2・28の亡霊」を共産党に向けたのは、江沢民の失政にほかならない。 侯孝賢監督の「悲情城市」は、たいへん分かりにくい映画であった。2・28事件を知らないからではない。実は私は1957年からこの悲劇を知っていた。四谷駅前にあった主婦会館で、「台湾亡命政府臨時大統領廖文毅」(?)のアジ演説を聞いて、驚いたことを今でもよく記憶している。浪人中のことで、知的刺激に飢えてい
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