IDC Japanは3月11日、ロシア・ウクライナ戦争が世界のICT市場に与える影響についてのレポートを発表した。 情報通信技術(ICT)市場は、この紛争だけでなく、米国、欧州連合(EU)、その他の国々がロシアに課した経済制裁やその他の措置の影響も受けている。同レポートでは、危機が世界中のICT支出およびテクノロジー市場にどのような影響を与えるかを評価している。 同社は、ロシアとウクライナにおけるICT支出の急激な減少と回復の鈍化を予測しているが、この減少の世界的な影響はやや限定的だという。両国のICT支出額を合わせても、欧州の5.5%、世界全体の1%にすぎない。同時に、この危機が貿易、サプライチェーン、資本フロー、エネルギー価格に与える影響は、より広範な規模で世界経済に波及する可能性があるとしている。主な内容は以下の通り。 ・技術需要の変動:ロシア経済が西側諸国による制裁の早期影響を受け