デジタル庁が、個人情報保護委員会から行政指導を受けた。 2023年9月20日、公金を受け取る口座の情報が別人のマイナンバーに誤って登録されるミスが相次いだ問題で、個人情報保護委員会がデジタル庁に改善を求めた。 この問題では、公金を受け取る預貯金口座をマイナンバーとひも付ける作業で別人が登録された。誤登録のおそれがある事例は940件にのぼる。 登録された口座は、年金や児童手当、税金の還付金など幅広い分野で使われる。 たとえば年金は、多くの受給者にとって給料のように生活に不可欠な資金だ。こうした大切なお金が他人の口座に振り込まれるようなミスは、可能な限りゼロに近づける必要がある。 個人情報保護委員会が公表した文書は、多くのミスがなぜ起きたのかについてもかなり細かく分析している。 民間企業で働く人であっても、日々の業務の中で個人情報を扱う機会がある人は少なくないだろう。 今回はなぜミスが多発し、