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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp (124)

  • セックスとドラッグと、クラシック音楽界の構造的欠陥

    <米クラシック音楽界の内情を赤裸々に描いたAmazon制作のドラマ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』。その原作は、スキャンダラスな内容とはうらはらに、鋭い指摘に満ちている> 2016年、米Amazonが制作を手がけた少々異色なドラマが第73回ゴールデングローブ賞の主要2部門を受賞した。『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』。ニューヨークの名門オーケストラを舞台に、クラシック音楽という一見「お堅い」世界の内情を赤裸々に描いた上質のコメディドラマである。 原作は同名の書籍『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル ~セックス、ドラッグ、クラシック~』(上下巻、筆者訳、ヤマハミュージックメディア)。オーボエ奏者として数々のオーケストラで演奏し、現在はジャーナリストとして活躍するブレア・ティンドールの自叙伝だ。セックスとドラッグと閉塞感が蔓延するクラシック音楽界の内情を暴露し、音楽学校時代に受けた

    セックスとドラッグと、クラシック音楽界の構造的欠陥
    mahal
    mahal 2017/02/09
    JASRAC「だから我々が、不幸な音楽志願者を減らすために篩に掛けるのですよ」(陰謀論)
  • 次期米国防長官の異名を「狂犬」にした日本メディアの誤訳

    <マティスの人柄を調べれば「荒くれ者」あたりが正解。トランプの閣僚だからといって色眼鏡で見るべきではない>(写真:マティス〔右〕の素顔は「狂犬」のイメージとは懸け離れている) トランプ次期米大統領が、閣僚の顔触れを固めつつある。一見して強硬派ぞろいに見える。なかでも報道に触れて多くの人が不安に感じたのは、国防長官の人事ではないか。 トランプがこのポストに起用するのは、ジェームズ・マティス元中央軍司令官。ニックネームは「狂犬」だという。そんな人物を国防長官に据えて大丈夫なのか......と思ってしまう。 だがマティスの場合、英語の「mad dog」を「狂犬」と訳したのは日メディアの誤訳と言っていい。ここは「荒くれ者」あたりが正解だろう。「狂犬」には「理性のかけらもない」というイメージがあるが、実際のマティスはほぼ対極の人物のようだからだ。いかにトランプに問題があろうと、彼が起用する閣僚まで

    次期米国防長官の異名を「狂犬」にした日本メディアの誤訳
    mahal
    mahal 2017/02/04
    だからアンリ・マティスに託けて「野獣」とかにしとけば良かったんだよ!(それもあらぬ方向から釣られる向きが)/殿堂投手のマダックスもMad Dogと呼ばれてたけど、何故か本朝では「精密機械」とか全然関係ない名称に。
  • トランプを追い出す4つの選択肢──弾劾や軍事クーデターもあり

    われわれは当にあと4年、あの男で我慢するしかないのだろうか。 今、世界中の多くの人が同じことを考えていることだろう。ドナルド・トランプアメリカの大統領に就任してからわずか1週目で、誰の目にも明らかになったからだ。皆が恐れた通り、彼は常軌を逸している。 大統領就任前の、楽観的な幻想を覚えているだろうか。「いざ大統領になれば、(TPP離脱など)選挙戦中のむちゃな公約がどれほど無意味かわかるはず」「ツイッターで手当り次第に他人を侮辱するのはよくないことも理解する」「メキシコとの国境に壁を建設するなどという勇ましい公約も取り下げるだろう」 期待は見事に外れた。就任から1週間で、選挙中の狂気のような公約はすべて気だったことを、トランプは証明してみせた。 【参考記事】【動画】「トランプはわたしの大統領ではない」全米各地で抗議デモ トランプの「政策」が招いた結果は、今のところ以下のとおりだ。保護主

    トランプを追い出す4つの選択肢──弾劾や軍事クーデターもあり
    mahal
    mahal 2017/02/02
    ジョージタウン大学助教授ともあろうものが、修正第二条とか抵抗権も知らんのか。武装する権利を行使して民兵組織して武力でワシントンを解放して新政権樹立すればええねん。
  • 「ヒトの教育レベルが遺伝子上で劣化している」という研究結果が明らかに

    <アイスランドの研究チームが、「より多くの時間を教育に費やす傾向にある遺伝子群が1910年から1975年までに減少している」という研究結果を発表した> 科学技術の進歩や文明の発展によって、人類の生活は、より便利で豊かになってきた。それゆえ、ともすると「現代人は、昔に比べて優れた能力を持っている」と思いがちだが、果たして実際はどうなのだろうか。 アイスランドの首都レイキャビクでゲノム(DNAのすべての遺伝情報)の収集・分析を行うdeCODE社の研究チームは、2017年1月、「アイスランドにおいて、より多くの時間を教育に費やす傾向にある遺伝子群が、1910年から1975年までに減少している」との研究結果を、学術雑誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」の電子版 で発表した。 この研究では、1910年から1990年までに生まれたアイスランド人12万9,808名を対象にゲノムを分析。その結果、「学

    「ヒトの教育レベルが遺伝子上で劣化している」という研究結果が明らかに
    mahal
    mahal 2017/01/26
    個人の自立に価値を置く人達の選択は「子供を沢山作る」判断と相性が悪くてデモグラフィ的には分が悪いみたいなツイートを先日見た。リベラル的政策が少子化対策となる度合いは、もしかしたらかなり限定的なのかも。
  • トランプ勝利で実感するイギリス君主制の良さ

    <エリザベス女王を国家の象徴とするイギリス政治はこれまで「古くさい」と言われてきたが、アメリカ大統領選でトランプが勝利したのを見れば、あらためてその利点が見えてくる>(写真:トランプ勝利に抗議してロンドンのアメリカ大使館前に集まった人たち) 僕がアメリカで暮らしていたとき、アメリカ人たちは時々、僕が「君主制の国」から来たことをからかった。彼らはアメリカという国の「市民」だが、イギリス人は「女王の服従者」だと言って僕をイラッとさせようとするやつらもいた。 彼らが言いたかったのは、君主制は過去の時代の愚かな遺物であり、イギリスは共和制国家よりも民主主義のレベルが低く、自由度も劣るというわけだ。 彼らの見方もある程度は理解できる。もしも僕が国を一から作り上げるとしたら、究極の特権階級の家族を1つ据えて、彼らに多くの城と宮殿を与え、彼らを国民の税金で支え、生まれた第1子を国家元首にしよう.....

    トランプ勝利で実感するイギリス君主制の良さ
    mahal
    mahal 2016/11/19
    スピルバーグ版「進撃の巨人」で、エリ女がヘリコプター隊派遣して巨人軍団を物理で殴るという展開になった時には、流石に「おい民主主義仕事しろ」とか思ったものである(本筋関係ない)。
  • 日本と中東の男女格差はどちらが深刻か

    LEFT: Mie Ahmt-iStock., RIGHT: Creative-Family-iStock. <男女格差ランキングで、日は144カ国中111位。「G7最下位」と報じられたが、むしろ「中東レベル」と言うべきだ。中東といえば、欧米から「女性差別」と批判されるイスラム教の国々だが、実はそれらの国々よりも日のほうが深刻かもしれない> (写真はイメージです) ダボス会議で知られる世界経済フォーラム(WEF)が10月下旬に各国の「男女格差(ジェンダーギャップ)」を比較した今年の報告書を発表し、日は世界144カ国中111位だった。朝日新聞は「主要7カ国(G7)で最下位」などという見出しで報じた。144位までのランキングを見れば、110位以下では中東の主だった国々16カ国が並んでいる。これを見る限り、日男女格差は「G7最下位」どころではなく、中東レベルである。 「中東レベル」とい

    日本と中東の男女格差はどちらが深刻か
    mahal
    mahal 2016/11/03
    これ、「権利」の問題じゃなくて「労働」の問題だよな、とは思う。
  • 【対談(前編):冷泉彰彦×渡辺由佳里】トランプ現象を煽ったメディアの罪とアメリカの未来

    <今回の大統領選を振り回した「トランプ現象」。その背景にあるのは、経済格差への怒りなのか、屈した白人労働者層の不満の爆発なのか、それともセンセーショナリズムを煽ったメディアなのか?> 11月8日の投票日まで残り2週間余り、共和党のドナルド・トランプ候補と民主党のヒラリー・クリントン候補の対決も最終盤を迎えた今年のアメリカ大統領選。当サイトで共にコラムを連載し、今回の選挙で多くの現地リポートも執筆している、アメリカ在住の冷泉彰彦氏と渡辺由佳里氏の2人に、対談形式で大統領選を振り返ってもらった。今月14日、東京のウェブ編集部とニュージャージー州プリンストンの冷泉氏の自宅、マサチューセッツ州ナンタケット島に滞在中の渡辺氏をチャットアプリで結んで対談を実施した。 トランプ現象の背景には何があったのか ――今回の大統領選は、これまでの常識が通用しない異常な選挙だった。その最たるものが「トランプ現象

    【対談(前編):冷泉彰彦×渡辺由佳里】トランプ現象を煽ったメディアの罪とアメリカの未来
    mahal
    mahal 2016/10/25
    しかし、昨今の情勢見てると「むしろクルーズかルビオ選んだら共和党勝てた」的な空気もあったりで、「トランプ現象」は確かに世相に影響与えたけど、損得勘定としてアメリカのリベラルは「ツイてた」気も。
  • プーチンをヨーロッパ人と思ったら大間違い

    ロシアがシリアで停戦を守らず無差別爆撃を再開した、といってアメリカは怒る。だがロシアは、ウクライナでも約束など守ったことがない。対ロ外交で間違いを繰り返すのは、ロシア人もヨーロッパ人と同じような考え方をしていると思い込んでいるからだ> まるで故障中の自動販売機に入れてしまった硬貨のように、ロシアと協力してシリア内戦を停戦に導くというアメリカの努力は無駄に終わった。 それどころか、ロシアとシリア両政府軍は、停戦の発効からわずか1週間後に人道支援物資を載せた国連の車列を攻撃し、その後は反政府派支配地域の北部アレッポで過去最大級の空爆を続けている。ロシアを取り込もうという長く不毛な外交努力の果てに、アメリカは米ロ2国間を停止しシリア和平の道は閉ざされた。 【参考記事】オバマが見捨てたアレッポでロシアが焦土作戦 この経過を見ると、一つの疑問が湧いてくる。そもそもなぜバラク・オバマ米政権は、ウクラ

    プーチンをヨーロッパ人と思ったら大間違い
    mahal
    mahal 2016/10/08
    Newsweekさん曰く「亜細亜状勢は複雑怪奇」、というお話?
  • ドゥテルテ、「片頭痛」でオバマとの最後の会談を欠席

    <ドゥテルテの暴言でキャンセルされたアメリカとの首脳会談ばかりか、オバマとASEAN首脳との会議も欠席。中国とフィリピンが領有権を争う南シナ海という大きな課題は放置されたままになった> ご存じ、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領。6月の就任時から麻薬犯罪の一掃を掲げ、裁判もなく多数の容疑者の殺害を容認したとして国際社会から厳しい批判を浴びてきたが、今週ラオスの首都ビエンチャンで開催されたASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議での外交デビューも不運なものだった。 バラク・オバマ米大統領に人権侵害を指摘されたドゥテルテは、「くそ野郎」と外交上あり得ない言葉でオバマを侮辱、6日に予定されていた首脳会談はキャンセルされてしまった。 爆弾テロによる片頭痛? それだけではない。8日に行われた米・ASEAN首脳会議も欠席した。中国と対立している南シナ海の領有権問題を直接オバマと話し合える最後の機会

    ドゥテルテ、「片頭痛」でオバマとの最後の会談を欠席
    mahal
    mahal 2016/09/09
    「片腹痛いわ」とかドヤ顔で言い切ったのかと一瞬(「偏」頭痛派)
  • サンダースが敗北を認めない民主党の異常事態

    <民主党予備選で勢いに乗るサンダースはマジックナンバー獲得の可能性がなくなっても敗北を認めようとしない。党大会まで持ち込んでヒラリーに逆転する最後のシナリオに賭けているのだが、最終局面までもつれこんで党大会が混乱すれば選で「敵を利する」ことは明らかだ> 今月17日にケンタッキー州とオレゴン州で民主党の予備選が行われた。ケンタッキーではヒラリー・クリントン候補が46.8%、バーニー・サンダース候補が46.3%と僅か0.5ポイント差でヒラリーが辛くも勝利した。オレゴンでは、56%対44%でサンダースが圧勝している。 今回の結果の意味合いだが、ケンタッキーは「ヒラリーが連敗を止めた」という見方もある一方で、強かったはずの南部でもサンダースに猛追されたという厳しい見方もできる。 一方のオレゴンに関しては、6月7日の天王山となるカリフォルニア州予備選の前哨戦として、サンダース陣営にとって勝利の意味

    サンダースが敗北を認めない民主党の異常事態
    mahal
    mahal 2016/05/20
    これ、ウラではクリントン陣営がサンダースに副大統領オファーまでしたのに「そんなことしたら俺が暗殺される」みたいな感じの引っ込みの付かない状態になってたとするなら、笑う。
  • タイを侵食する仏教過激派の思想

    憎悪の連鎖 ミャンマー中部マンダレーの僧院前に立つ「イスラム教徒の蛮行」の写真を並べた掲示版 Thierry Falise-LIGHTROCKET/GETTY IMAGES アピチャート・プンナジャント(30)は、タイの首都バンコクの有名な「大理石寺院」の首席説教師。この童顔の僧侶は書類を次々に取り出し、テーブルの上に広げて見せる。 アピチャートは指先で書類をたたきながら、これは07年以降にマレーシア国境に近いタイのディープサウス(深南部)で殺された僧侶20人と負傷した24人のリストだと言う。マレー系イスラム教徒が多数を占める同地域では、04年から反政府勢力の破壊活動が続いており、6500人以上の死者が出ている。 犠牲者の大半はイスラム教徒の一般市民だが、アピチャートはお構いなしだ。1人の僧の殺害は仏教全体への攻撃と見なすべきだと主張する。「僧侶が殺されたり傷つけられることに対し、以前は苦

    タイを侵食する仏教過激派の思想
    mahal
    mahal 2016/04/23
    「チャオプラヤーの流れ、賽の目、山法師」というヤツか。
  • 同性愛の客室乗務員がなぜ、同性愛は死刑のイランに飛ばなければならないのか

    使命感? 「たとえ死刑にされかねなくても、多くの国に飛ばなければならない」 Gonzalo Fuentes/REUTERS エールフランスは先週末、週3回のパリ-テヘラン便の運航を再開した。イランの核開発に対する制裁として停止した2008年以来。1月の制裁解除で実現した。 だが、誰もがイランに行きたいわけではない。エールフランスのゲイの客室搭乗員(CA)はテヘラン便での勤務を拒否している。イランでは、同性愛は死刑にも値する罪。イランに飛ぶことを拒否する権利をゲイに認めよ、という呼びかけには2万6000件以上の署名が集まっている。 「行けば弾圧されるとわかっている国に行かされるなんて考えられない」と、署名を呼び掛けた自称ミスター・ロウレントは言う。 【参考記事】【動画】セクシュアリティーの「新常態」 エールフランスでは今月初め、イランに付いたら頭髪をスカーフで覆わなければならない、などの規定

    同性愛の客室乗務員がなぜ、同性愛は死刑のイランに飛ばなければならないのか
    mahal
    mahal 2016/04/19
    異性愛のケーキ屋がなぜ(ry
  • 予備選で見えてきた「部族化」するアメリカ社会

    先鋭化する対立 先月シカゴではトランプの予備選イベントが抗議グループの乱入で中止となった Kamil Krzaczynski-REUTERS 今年の大統領選挙では、アメリカ歴史を変える現象が次々と起こっている。 その一つが、2大政党制崩壊の兆しだ。 アメリカの選挙制度ではこれまで、共和党か民主党の2つの政党に属さない候補者が大統領に選ばれるのはほぼ不可能だった。 ところが、民主党予備選では、この大統領予備選の以前は「無所属」だったサンダースが、命視されていたヒラリーに北西部や中西部の州で圧勝している。そして共和党予備選では、トップを走るトランプは共和党員でなかったばかりか、政治ではまったくの素人だ。 共和党と民主党の2大政党制の限界と改善策を語るとき、これまでは「中道」の第3政党の誕生が語られてきた。どちらの党にも属していない無所属の大部分は「中道」だったからだ。だが、2016年の大統

    予備選で見えてきた「部族化」するアメリカ社会
    mahal
    mahal 2016/04/12
    PCもまた「私達」は「奴ら」とは違うという優越感をドライブするという部族的な陶酔に裏打ちされてた、というお話てすかね>id:taka18782
  • 「パナマ文書」問題がアメリカでは大騒ぎにならない理由

    経済破綻で苦汁をなめたアイスランドでは首相の辞任を求める声が高まっている Stigtryggur Johannsson-REUTERS パナマの法律事務所モサック・フォンセカが作成した、膨大な機密文書の暴露、いわゆる「パナマ文書」問題では、アイスランドのグンラウグソン首相の辞任を求める声が高まっています。また、イギリスのキャメロン首相については、亡くなった父親がリストに含まれているという暴露があり、その他にもウクライナのポロシェンコ大統領や、サウジのサルマン国王などの名前も挙がっています。 また、中国の習近平主席の親族の名前や、ロシアのプーチン大統領の友人の名前も出ているそうです。またサッカーのスター選手である、アルゼンチンのリオネル・メッシ選手(FCバルセロナ)については親族の名前が出ているそうですし、そのサッカーに関してはFIFA(国際サッカー連盟)のスキャンダルに関係した暴露もあって

    「パナマ文書」問題がアメリカでは大騒ぎにならない理由
    mahal
    mahal 2016/04/08
    身もフタもないけど、面白い。/ただ逆にマネロンなんかにはアメリカは厳しい訳で、その意味では「名前出たら使途的にもほぼクロ確定」みたいな一発アウト感はありそう。
  • トランプ勝利で深まる、共和党「崩壊の危機」

    深まる混迷 トランプはこのまま予備選で代議員数の過半数を獲得して統一候補になるかもしれない Chris Bergin-REUTERS 予備選最大のヤマ場「スーパーチューズデー」の結果、民主党はヒラリー・クリントン候補が勝利へ向けて大きく歩を進めた。ヒラリーの勝利演説は、選を意識した威風堂々としたもので、すでに選挙戦のターゲットを「対共和党」に向けてきている。 一方で、対する共和党は混迷の中にある。いや「崩壊の危機」と言ってもいい。 ドナルド・トランプ候補が多くの州で勝利したということが問題なのではない。この時点では、2位以下の候補も代議員数を獲得できるので、代議員数ではまだ他の候補も追撃可能だし、そもそも今回の「トランプの勝ち方」は政界やメディアの関係者にとっては「想定内」の範囲だったからだ。 問題は、他の候補の動向だ。 まず、テッド・クルーズ候補だが、地元テキサスでは「仮に負けたら撤退

    トランプ勝利で深まる、共和党「崩壊の危機」
    mahal
    mahal 2016/03/03
    共和党に関しては、やはり茶会派の躍進が党に分断をもたらしてて(当座の議会選挙ではあの動きが議席に繋がったけど)、そこがどうしようもなくなった必然的帰結が今回のトランプ選出ではあるのだろうね。
  • ポーランドの「プーチン化」に怯えるEU

    要注意 ポーランドに「革命的変化」をもたらすという「法と正義」のシドゥウォ首相 Laszlo Balogh-REUTERS ポーランドは冷戦後長いこと、旧東欧における民主主義のお手として広く認められてきた。しかし、右派野党の「法と正義(PiS)」が昨年10月の議会選挙で政権を奪取して以降、それが大きく変わろうとしている。 【参考記事】ベルリンの壁崩壊20年、中欧の失望 カチンスキ元首相率いるPiSは政権の座に就くや、行政、司法、メディアに対する締め付けを強化。全土に大規模な抗議デモが広がっただけでなく、欧州連合(EU)への警鐘にもなっている。だが、経済的にも大きくNATO(北大西洋条約機構)の同盟国である国に対し、欧州委員会が制裁措置を科す可能性はほとんどない。 国際情勢を専門とするシンクタンク、アトランティック・カウンシル主催の年次カンファレンスのポーランド理事長を務めるミカル・コボス

    ポーランドの「プーチン化」に怯えるEU
    mahal
    mahal 2016/02/27
    このくだり見て「貴族共和制」とか「黄金の自由」という文字列を受信する皮肉。>「EUによる制裁発動は、全会一致でなければならないが、既にハンガリーが、ポーランドを対象とするあらゆる制裁に拒否権を行使する」
  • なぜ日本には「左派勢力の旗手」が出現しないのか?

    今週のアイオワ党員集会では、自称「民主社会主義者」のサンダースがヒラリーに肉薄した Rick Wilking-REUTERS 各州の予備選が始まったアメリカの大統領選では、民主党のバーニー・サンダース候補に若者の支持が集まっています。今月1日のアイオワ党員集会では、盤石と言われたヒラリー・クリントン陣営に1%未満の差まで詰め寄る一方で、今月9日に予定されているニューハンプシャーの予備選では自身の選挙区バーモントの隣ということもあって、大差での1位が見込まれています。 このサンダースですが、60年代から「反戦・反格差」を主張として掲げており、自分は「民主的な社会主義者」という立場を一貫して通しています。さらに大統領選で「政治による革命を目指す」としています。政策としては「空前の大増税を行って富裕層の富を吐き出させ」、「スウェーデンや日のような政府一元化の健康保険制度」を導入、さらには「公立

    なぜ日本には「左派勢力の旗手」が出現しないのか?
    mahal
    mahal 2016/02/04
    根本的にこの国では「左派」と「大きな政府派」が親和してないんだろうと思う。「左派」的なものにシンパシーを抱く人はむしろ「政府なんて無ければいいのに」というアナーキーにより近い理想状態を奉じてる感じで。
  • サウディ・イラン対立の深刻度

    シーア派の人々の襲撃を受けて出火するテヘランのサウジアラビア大使館 ISNA-Mehdi Ghasemi-TIMA-REUTERS サウディアラビアでのシーア派宗教指導者ニムル師の処刑、在テヘラン・サウディ大使館への抗議の暴徒化、イラン・サウディ間の国交断絶、親サウディ諸国の対イラン断交――。年頭から急に緊迫化した中東情勢に、友人がフェースブックでこう嘆いた。 「いつも『問題は宗派対立じゃない』といい続けてきたけど、またくりかえさなきゃならないのか」。 友人の嘆きのとおり、日のメディアには、イラン=シーア派、サウディ=スンナ派の宗派対立との論調が相次ぐ。だが、英インディペンデント紙にロンドン大学比較哲学の教授が書いているように、「イランとサウディ間の緊張関係は宗教とほとんど関係ない」。むしろ「両国関係は地域覇権をめぐるもの」であり、「神なき世界政治の現実」だと、ムガッダム教授は言う。サウ

    mahal
    mahal 2016/01/07
    サウド朝が「予期できない」存在になったのは、国王よりもサウド前外相の死去が大きいとは思う。/宗派対立って意味ではワッハーブ派の枠を超えた「スンナ派の盟主」としての正統性を訴求する意図はあるかな、とも。
  • あの習近平もかすんだローマ法王訪米の政治力

    救世主? 法王フランシスコをホワイトハウスに迎えるオバマ大統領 Win McNamee/Getty Images ローマ法王(教皇)フランシスコが、今月19~27日にキューバとアメリカを歴訪した。法王というとお飾りのアイドルのように思う人もいるが、法王の率いるローマ・カトリック教会は中世西欧を束ねた往時の力こそないものの、今でも全世界に12億人の信者を抱え、180カ国と外交関係を有し、106カ国に大使を常駐させている。 今年、アメリカとキューバは54年ぶりに外交関係を復活させたが、その過程でカトリック教会は自分の「外交力」を使って仲介の労を取った。 米キューバの国交正常化とともに、法王の訪米もまた大きな意味を持つ。米大統領選が始まっているからだ。アメリカでは、これまでプロテスタントが主流で、カトリックは傍流に甘んじてきた。19世紀後半にアイルランド人、イタリア人などのカトリック教徒が大量に

    あの習近平もかすんだローマ法王訪米の政治力
    mahal
    mahal 2015/10/03
    先進国のリーダー全員が十分な支持を得られていない結果、みたいなお話なのかも。
  • 民意反映のためには党議拘束を解除すべき

    安保関連法の成立に至る一連の経緯には、強い違和感を感じざるを得ませんでした。 まず、今回の安保関連法のベースにある集団的自衛権の合憲化というのは、昨年7月に閣議決定がされているのです。その際には大いに議論を呼んだわけですが、それでも三権のうちの行政府(内閣)が一方的に憲法解釈の変更を宣言しただけです。 では、そのまま多数派の与党が今回、議決をして押し切ったのかというと、そうではありません。その間の2014年12月には解散総選挙があったのです。ですから、閣議決定から議会での関連法議決に至る間に民意を問う機会はあったわけです。 与党は、その総選挙で勝利したのだから、今回の安保関連法成立に至る議決の過程は、強行採決でも何でもないと言っています。その一方で、参院特別委員会での採決が迫っていた状況下では、世論調査は明らかに法案に反対していました。反対を押し切っての採決に関しては、反発が出るのも自然で

    民意反映のためには党議拘束を解除すべき
    mahal
    mahal 2015/09/25
    これ、自主判断した議員が、切り崩しプロセスで「折れた」と見られて評価下がるような文化とかが形成されちゃうと、意味なくなんのよね。そうならないために、どうすればいいんだろ?