直木賞は道尾さんと木内さん 1月17日 19時35分 第144回芥川賞と直木賞の選考会が、17日夜、東京で開かれ、直木賞には、若手人気作家の道尾秀介さんが子どもたちの心の闇を題材にした「月と蟹」と、明治期の東京の遊郭を舞台にした木内昇さんの「漂砂のうたう」が選ばれました。 直木賞の受賞が決まった道尾秀介さんは、東京都出身の35歳。会社勤めをしながら平成16年に発表した「背の眼」がホラーサスペンス大賞の特別賞を受賞してデビューしました。その後、ミステリーの話題作を次々に発表し、これまでに日本推理作家協会賞や山本周五郎賞を受賞するなど、今、最も勢いのある若手作家として注目されています。直木賞は今回も含めて5回連続で候補に上がっており、これは戦後では最も多い記録です。受賞作の「月と蟹」は、小学5年生の少年と友人たちのひと夏を描いた物語です。それぞれ心に深い闇を抱え、ヤドカリを神様に見立てた儀式に