東京・杉並の住宅街に、かつて“トトロの住む家”と呼ばれた木造平屋の古い洋風住宅があった。宮崎駿監督が著書の中で「トトロが喜んで住みそうな家」と紹介したことで、近隣住民から親しみを込めてそう呼ばれていたのだが、6,300余の署名による保存運動を経て杉並区が公園として整備する計画を進めている最中の昨年2月、不審火により焼失。その後、宮崎監督がデザインを提供し、再び公園計画が始動、晴れて7月25日に「Aさんの庭」としてオープンした。どのような公園となっているのか、見ていくことにしよう。 焼失する前の“トトロの住む家”は1924年(大正13年)に、東京市(当時)震災復興局で都市計画に携わっていた近藤謙三郎氏が設計した住宅で、庭にはバラが一面に植えられていたことから“バラの家”とも呼ばれていた。しかし、昨年の火災により住宅部分が焼失。住宅の保存を目的に計画されていた公園計画は一旦は頓挫するかに思われ
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