中古車買い取り大手のガリバーを運営する「IDOM(イドム)」は、環境変化への危機感を原動力に、組織、働き方、人事など、さまざまな改革を推し進めている。同社がとりわけ力を入れてきたのが、北島氏がかじ取りをしている新規事業開発である。「NOREL」「クルマジロ」「クルマコネクト」など、わずか数年で次々と新事業を立ち上げることができたのはなぜなのだろうか? 北島氏の仕事への考え方、プロジェクトを推進してゆくチカラの秘けつを探る。 「自動車産業は変化のスピードが速く、小売業は簡単にルールチェンジがおきやすいので、私たちは常に危機感を覚えています」と語るのは、IDOMの執行役員 新規事業開発室の北島昇室長である。 従来の「所有」から、カーシェアリングに代表される「利用」へとシフト。また、技術革新によって自動運転技術の導入が進んでいる。さらに、異業種から中古車販売への参入も相次いでいる。こうした変化を