写真提供・新華社(撮影・孟鼎博) 最近、「#世界のキャビア100グラムのうち12グラムは中国四川省の雅安産#」のニュースが、他地域の人だけでなく、四川省の人々をも驚かせた。 生まれも育ちも四川という人の大半にとって、雅安が今や中国2位のキャビア生産拠点に発展したとは、実に思いがけないことだった。 もともと値段が高いことで有名なキャビアだが、高価格の原因はキャビアを採卵するチョウザメの稀少性にある。チョウザメの中でも、アルビノのチョウザメは成長ペースが非常にゆっくりで、生後20年経つまで卵を産まず、そのキャビアは価格が1キログラム当たり11万3600ドル(1ドルは約150.7円)にもなる。 2000年になると、世界の約30ヶ国・地域でチョウザメの人工繁殖関連技術の取り組みが始まり、人工繁殖によってキャビア産業の抱える野生のチョウザメへの依存問題を解決することが目指された。 四川省雅安市天全県