遺伝子を書き換えるゲノム編集を施した子どもを世界で初めて誕生させたと2018年に発表し、中国で収監された中国人研究者の賀建奎(がけんけい)・南方科技大元副教授が、毎日新聞のオンライン取材に応じた。賀氏は、遺伝性の難病治療のため、国際的なルールを守った上でヒト胚(受精卵)へのゲノム編集の研究を再開したことを明かし、「やがて社会が受け入れる」と主張した。 【図解でわかる】中国人研究者によるゲノム編集ベビーのイメージ 賀氏が日本メディアの単独取材を受けるのは初めて。「生命の設計図」とされる遺伝子をヒトで人為的に書き換えて生命倫理のタブーを破った研究に、賀氏が再び意欲を示したことで、波紋を広げる可能性がある。 中国メディアなどによると、賀氏は16年から、夫だけがエイズウイルス(HIV)に感染している7組の夫婦について、子への感染を防ぐ目的で、体外受精させた受精卵にゲノム編集を施して遺伝子を改変。双