2006年07月18日04:45 カテゴリ書評/画評/品評 不完全自殺マニュアル そういえばまだ書評してなかったっけ。 完全自殺マニュアル 鶴見 済 まえがきより だけど「どうして自殺しちゃいけないのか?」「なんで生きなきゃいけないのか?」という問いには、相変わらず何の解答もない。 それでは、この問いの解答として「だったら自殺すればいい」というのは正答なのだろうか? 実は本書には、一番確実な自殺法が書かれていないという点で、看板に偽りがある。 「寿命を待つ」、という自殺法だ。 実は本当の「完全自殺マニュアル」は、63億人一人の例外なくもっている。それも一人60兆コピーほど。我々には寿命がある。遺伝子(gene)は自殺するのだ。ときにガン細胞など、自殺の方法を忘れた細胞が出るが、この場合は自殺せずとも自滅する。いづれにせよ、死は確実だ。 にも関わらず、なぜ意伝子(meme)は首つりよりも確実