古くからの金融街である東京・兜町。金融ベンチャーなどが集まる現代的なビルの一角に、金融庁肝いりの「拠点開設サポートオフィス」がある。日本参入を目指す海外金融事業者にとっての、いわばよろず相談所だ。先頭に立つ金融庁参事官の中川彩子氏(46)は「慣れない営業ウーマンになったようなものです」と言いながら、国際金融都市としての日本の地位確立に向け奔走している。 アイデアを実現するために「日本でどんな登録が必要なのか分からない」という初歩的な相談から、参入を決めた企業が具体的な登録申請に必要な要件整備の支援まで、きめ細かく相手に寄り添う。会話はすべて英語だ。官僚としてのキャリアでは経験のなかった仕事だが、各社のビジネスモデルを理解して、それに合わせた説明をするために勉強の日々だという。 運用会社などの海外金融機関の誘致は、政府が推進している「国際金融都市構想」の一環。日本の都市を米ニューヨークのウォ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く