激しい抵抗に見舞われている「雇用特区」 安倍晋三内閣が「規制改革の突破口」と位置づける国家戦略特区の具体案作りが最終段階を迎えている。6月14日に閣議決定した成長戦略で、市場関係者や海外などから「踏み込み不足」という声が上がった医療、雇用、農業などで「特区」に限り、大幅な規制を緩和する方向で調整が進んでいる。 内閣官房に置かれた国家戦略特区ワーキンググループ(座長の八田達夫大阪大学招聘教授ら民間人5人)が提案をまとめているが、規制する官庁側は激しく抵抗している。安倍首相による最終的な政治決断を経て、10月15日から始まる臨時国会に、法案として提出される見通しだ。 具体案の中で、最も激しい抵抗に見舞われているのが「雇用特区」だ。 ワーキンググループでは、「グローバル企業やスタートアップ直後の企業が優秀な人材を集めやすくするために、優秀な人材にとって働きやすい制度環境を作るべきだ」としている。