様々な場所にある複数のコンピュータをLANやインターネットなどのネットワークで結び、CPUパワーやデータストレージなどのコンピュータ資源を共有して、あたかも1つの高性能コンピュータのように利用できるようにする技術。電力網を意味する「Power Grid」を語源としており、電気を供給するように、必要な時に必要なだけコンピュータパワーを提供することを目指している。 グリッド・コンピューティングの大きなメリットは「コスト」と「スケーラビリティ」だ。1台1台のコンピュータが高性能なものでなくても、複数台で協調して処理を行うことにより、スーパーコンピュータに勝るとも劣らない性能を発揮する。従来は高価なスーパーコンピュータで行っていた大量の計算を、安価なIAサーバーなどで構成されるグリッドで処理することにより、高い演算性能を低コストで利用することが可能になるというわけだ。また、より高い性能を必要
2.特集:スーパーコンピュータの動向 情報通信ユニット 亘理 誠夫 2.1 はじめに スーパーコンピュータは、最高の計算能力を持つコンピュータとして1970年代に現れ、コンピュータの最上位機種として、その性能を図表1に示すように着実に伸ばしてきた。本年6月に発表された世界中のスーパーコンピュータ(注)のランク付けTOP500(詳細は本科学技術動向8月号)によれば、第一位は米国のASCIプロジェクトにより開発されたASCI whiteであり、ピーク性能12.3TeraFlops�@の計算性能を持っている。一方、日本では来年初めには40TeraFlopsをもつ地球シミュレータが稼働する予定である。 一方、巨大なPCの市場に支えられて汎用プロセッサの開発が強力に進められており、その性能も目覚ましく向上している。今日のWSやPCは10年前のスーパーコンピュータ並の計算能力を持ってい
ジョブショップスケジューリング問題 花田良子,三木 光範,廣安 知之 ISDL Report No. 20020504018 2003年 2月 17日 Abstract ジョブショップスケジューリング問題(Job-shop Scheduling Probrems:JSP)は,組合せ最適化問題の中でも,最適解を得ることが困難とされている問題である.近年,JSPには遺伝的アルゴリズムを用いる試みが数多くなされている.本レポートでは,JSPがどのような問題であるか解説する. 1 スケジューリング問題 スケジューリング問題とは,いくつかの仕事をいくつかの機械で処理するときに,最大完了時間などを最小にするように,各機械にどのようにして仕事を割り当てるかを決定する問題である.スケジューリング問題は,機械の種類および台数の選び方によって,いくつかのタイプに分けられる.まず機械が1台の1機械型と複
中性の気体分子の場合、磁場は磁気モーメントに歳差運動を生じさせることによって粘性などにわずかな変化をもたらしますが、特定方向に流れを作り出すことはありません。これに対して、チャンバー内のガスが電離している場合は、マクスウェル-ローレンツの理論に基づいて荷電粒子と磁場の相互作用が生じ、巨視的な運動に結びつくことがあります。 一般に、電離気体が充分に希薄な場合は、ローレンツ力の作用によって荷電粒子が磁力線に巻き付くように運動します。磁力線に沿った速度の向きは一定でないため、静磁場は巨視的な運動を引き起こしませんが、外部から加えている磁場が時間とともに変動しているときには、荷電粒子が磁力線に追随するような動きを見せます。 磁場以外に電場も存在している場合には、いわゆるドリフト運動が生じます。簡単のため、互いに直交する一様な静電場Eと静磁場Bがあるとすると、磁力線の周りを回転するラーマー運動の際に
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