「エアコンを切るのはなぜ」と迫る市長と「反節電キャンペーン」を打ち出す知事。関西電力が要請している節電を巡り、大阪市の平松邦夫市長と大阪府の橋下徹知事が異なるスタンスで「熱く」事態に向き合っている。大阪市が関電の筆頭株主であることも複雑な影を落とす。秋にも見込まれる知事と大阪市長のダブル選をにらみ、「違い」を印象付けることも視野に入っているようだ。 ■霊感商法 橋下知事は30日、産業界や中小企業については節電を要請しない「反節電キャンペーン」を行う方針を表明した。原発推進の方向性を崩さない関電を「15%節電という数字で脅している。霊感商法の商売人だ」と批判し、関電との対決姿勢を強調した。 自らの「脱原発」方針を強調し、関電との決定的な対決を避ける平松市長との「行動力」の違いを見せる戦略も見え隠れする。 一方で家庭とオフィスのエアコンを切ることの呼びかけには積極的だ。「夏のピークにエアコン切