募金がスムーズに集まったのには理由があった 東日本大震災のとき、台湾からの200億円の義捐金が日本人に強烈な感動を与えた。 いまでも日台双方の相互支援の交流は、固い絆として継続されている。この連載の第1回「あの震災で、台湾がしてくれたことが圧倒的すぎる!」でも、日本人の知らない台湾の慈善活動についてお知らせしたが、なかなか良い反響をいただいた。 その取材を進めているうちに、台湾には日本にはない募金が集まりやすい制度、格好よくいえば「愛や願いを形にできる制度」が存在することがわかった。 台湾人は「恩返し」をする人々 なぜ、台湾人は200億円もの募金をしてくれたのか。 その理由としてまず挙げられるのが、3・11以前に台湾で起こった天災(1999年の「921台湾大地震」や2009年の「88水害」)で、日本が迅速な援助をしてくれたことへのお礼。 次に、単に日本が好きだから。 最後は、日本が台湾を統