図1は、X軸に州内の世帯所得の中央値を、Y軸に8年生を対象とした学力調査の数学の成績(全米学力調査: NAEP)を取ったものである。 米国で最も貧しい州はミシシッピ州で、世帯所得の中央値は約40600ドルである。これに対し、最も豊かなメリーランド州のそれは約75800ドルと、州間の所得格差は2倍近いものとなっている。 そして、子供たちの学力も豊かな東海岸・西海岸で高く、貧しい南部の州では低くなっている。 ハーバード大学のあるマサチューセッツ州はどのような位置づけかというと、米国の中でもトップクラスに豊かな州であり、子供の学力も断トツで高い州である。 実際に、2011年に実施された国際学力調査のTIMSS(国際理科・数学調査)の数学の成績を見ても、561点と極めて高い成績を収めている。これは、514点のフィンランドと比べても極めて高い成績であるし、570点の日本とも遜色ない成績である。 そし