あなたの会社には、組織が危機に陥ると颯爽と現れ、どんな問題でも解決してくれる「英雄」がいるかもしれない。それは称賛されるべきことではなく、組織が未熟な証拠だ。危機が起きるから英雄が誕生するのではなく、英雄に依存しているから危機がなくならない可能性がある。また、ヒーローとして称えられるために、不必要に自分を追い込んだり、自分の頑張りを不自然にアピールしたりする従業員もいる。こうした不健全な企業文化を脱して、成熟した組織に生まれ変わるために、4つの点に注目すべきだと筆者は主張する。 最近、ある会社の経営会議に招かれた。その会社はピンチに直面していた。大口顧客の注文対応をしくじったのだ。経営幹部は、ダメージを最小限に抑え、顧客に機嫌を直してもらい、体制を立て直すトリアージモードに入っていた。 会議の終わりに、いつもの精鋭チームの動員が決まった。「うちの会社の特殊部隊だ」と、好感を込めて呼ばれるマ
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