EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

はじめにyukiです。RustのカンファレンスであるRust.Tokyoのオーガナイザーを務めているほか、『実践Rustプログラミング入門』『RustによるWebアプリケーション開発』といった書籍を共著で執筆しました。 この記事のテーマは、近年利用が進み人気が高まるRustのバックエンド開発における動向です。前半で、現在人気のあるライブラリの動向を簡単にまとめます。次に、私が現在開発の動向に注目しているいくつかのライブラリについて紹介します。 人気のバックエンド開発ライブラリの動向Rustによるバックエンド開発[1]では、やはり最近でも次の2つのクレートが選ばれる傾向にあるようです。「デファクトスタンダード」と呼べるくらいには、そろそろなってきたのではないでしょうか。 axum actix-web 数年前であればactix-webが一強ではあったものの、近年はtokioチームが開発するax
日本が「技術立国大国」から転落した「失敗の本質」がついに判明…! 日本の“電機メーカー”のルーツ「海軍技術研究所」に学ぶ「日本的組織」の“ヤバすぎる大問題” ソニーや東芝など、現代の家電メーカーのルーツが海軍技術研究所(以下、海軍技研)にあることをご存じだろうか。 盛田昭夫、井深大、松下幸之助たちがかかわった海軍技研は、戦時中は当時の最先端兵器「レーダー」の開発に心血を注いでいた。しかし、軍部特有の保守的な体質や上層部の無理解などによって足を引っ張られ、レーダー開発を重視した米国に敗戦を喫し、その悔しさをバネに戦後日本のエレクトロニクス産業を牽引していくのは周知の事実である。 そうした技術者たちの理想と葛藤を描いた『新装解説版 海軍技術研究所 ~エレクトロニクスの先駆者たち~』(光人社NF文庫)が刊行され、「デジタル新時代の今も組織の保守的な体質は同じようなもの、歴史は繰り返す」と話題を集
#jjug_ccc 2025 Spring 発表資料 ①事業戦略とソフトウェアシステムの設計 ②事業戦略「超」入門 ③ソフトウェア設計と事業戦略を結びつける技法
業界や業種を問わず、事業成長にはデジタル活用が不可欠になっている現在。企業にとって、ソフトウェアエンジニアリングの重要性は増すばかりだ。ただその一方、多くのソフトウェアエンジニアリング組織は、業務負荷などの面で課題を抱えていることも少なくない。高いレベルの組織構築を実現するためのポイントとなる「4つの階層」について、ガートナー シニア ディレクター, アナリストのデーブ・ミッコ氏が解説する。 エンジニアリングチームはなぜ「疲れがち」なのか1ページ目を1分でまとめた動画 デジタル技術の進展や社会・ビジネスへの浸透により、今や企業は、業界業種を問わず「テクノロジー企業」としての側面を持ち合わせるようになった。 ただその一方、ここ数年のAIの進展はあるものの、テクノロジーを通じた価値の提供と管理は依然として「人」が担っていることに変わりはない。エンジニアや品質保証、インフラ担当者、運用担当者らが
KNNポール神田です。 2025年5月13日、マイクロソフトは全社で約6,000人の従業員削減策を発表した。これはマイクロソフトの全従業員22万8,000人の3%弱に相当する。2023年に1万人の削減をおこなって以来、最大規模となる見込み。 今回は、AIデータセンターに800億ドル(約12兆6000億円)の投資を進める中のリストラであり、中でも、エンジニアや管理職層などの人材をカットするという発表に驚いた。AIを推進するビッグテックであるMicrosoftがなぜ? AI開発におけるソフトウェアエンジニアや管理職を解雇するのか? この人員削減では、製品開発を担うソフトウェアエンジニアが主な対象となり、ワシントン州(マイクロソフト本社所在地)の削減対象従業員約2,000人のうち、ソフトウェアエンジニアリング職が40%強を占め、職種別で最多となった。 また、プロダクトマネジメント職(17%)や技
「あなたは人生というゲームのルールを知っていますか?」――そう語るのは、人気著者の山口周さん。20年以上コンサルティング業界に身を置き、そこで企業に対して使ってきた経営戦略を、意識的に自身の人生にも応用してきました。その内容をまとめたのが、『人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20』。「仕事ばかりでプライベートが悲惨な状態…」「40代で中年の危機にぶつかった…」「自分には欠点だらけで自分に自信が持てない…」こうした人生のさまざまな問題に「経営学」で合理的に答えを出す、まったく新しい生き方の本です。この記事では、本書より一部を抜粋・編集します。 【この記事の画像を見る】 ● 企業も人生も「ライフ・サイクル・カーブ」がある 企業や製品が導入期、成長期、成熟期、衰退期といった異なるステージを経るのと同じように、私たちの人生もまた異なるステージを遷移し、それぞれのス
gm! ELSOUL LABO, Validators DAO の kishi.sol です。 Solana Enhanced RPC(以下「ERPC」)のプロキシを従来の Nginx ベースから Rust 製の高性能ネットワークシステムフレームワーク「Pingora」ベースに換装する実験を行い、ピーク時に 3 倍を超える性能改善を達成したことを発表しました。今後は本番環境での導入を順次進め、さらなる速度と安定性を提供してまいります。 DeFi トレードや NFT ミントなど、アクセスが集中するタイミングでこそトランザクションを迅速に処理できることが重要です。高負荷時でも安定した接続を維持し、ユーザーが機会を逃さずに取引を成立させられるよう、今回の実装実験ではピーク時のスループット向上と低レイテンシ化に特に注力しました。 Pingora ベースの新プロキシで 3 倍超の性能を実現ERPC
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? はじめに 不確実性の多いソフトウェアプロジェクトでは、単純な「いつ終わる?」ではなく、「どの確率でいつ終わる?」という問いが鍵になります。この記事では、確率分布を用いて納期予測の難しさや不確実性を捉え直し、スコープクリープやベロシティ安定化の重要性を考察します。 また、スクラムのようなフレームワークを採用したチームにおいて、モンテカルロシミュレーションを用いて終了確率を予想するWeb上で使えるツールを開発し、誰もが使える形で公開しました。 これらを用いて、単なる点の見積もりから一歩進んだ、現実的かつリスクを見据えたビジネス上のコミュニケ
「SaaSの時代は終わった」――。2024年末、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOがベンチャーキャピタリスト主催のポッドキャスト番組で放った一言が、ソフトウェア業界に衝撃を与えた。SaaS(Software as a Service)はクラウド上でソフトウェアを提供するビジネスモデルとして、この20年間でIT業界の主流となってきた。その“死亡宣告”とも取れる発言は何を意味するのか。 ナデラCEOの真意は「従来型の業務アプリケーションはAIエージェントが台頭する時代には崩壊し、SaaSの時代は終わる」というものだった。「現在のSaaSアプリケーションは結局GUI付きのデータベースにすぎず、ビジネスロジックはAIエージェント側に移行していく」という指摘は、多くのSaaS企業経営者の神経を逆なでした。 この発言が業界で反響を呼んだ背景には、すでに顕在化していたSaaSビジネスモデルへの懸念が
以下の内容は、OpenAI公式ドキュメント【Reasoning best practices】の勝手翻訳版です。 Reasoning best practices `Learn when to use reasoning models and how they compare to GPT models.` https://platform.openai.com/docs/guides/reasoning-best-practices この文書はOpenAIの「推論モデル(oシリーズ)」と「GPTモデル」を上手に使い分けるための解説です。 全体の目的は「どのような場合に推論モデルを使い、どう促す(プロンプトを作る)と効果的か」を分かりやすく説明することにあります。 本文中では、実際の利用例や導入企業の声が紹介されており、推論モデルが得意とすること・利用時の注意点などがまとめられています。
スタートアップのメンタリングをしていると、しばしば「全部を自分で作りたい病」に遭遇する。 作っちゃダメ!スタートアップのリソースは有限スタートアップはリソースが限られている。だからこそ、本当にコアな価値に集中する必要がある。開発・経営リソースは 競争優位性を生む部分に集中投下すべき であり、それ以外は可能な限り外部のリソースを活用するのが賢明だ。 しかし、現場ではこうした言葉をよく耳にする。 「このツール、使いにくいから自作しよう」 「このツール、高すぎるから開発しました」 「微妙に業務と合わないので、社内で作りました」 一見合理的な判断に思えるが、実際には 大きな落とし穴 となり、中長期的に技術負債を抱えることになる。 ほっとけばGAFAが解決する課題は作るなもし、その機能や仕組みが 半年〜1年でGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)などの大手が提供しそうな
「素直さ」「謙虚さ」「前向き」「利他心」「反省」。どれもリーダーに必要な資質ですが、これらを持っていたとしても不十分です。実は、リーダー失格な人には「たった1つの資質」が足りないのです。(小宮コンサル...
サーバーレスのフルスタック開発プラットフォームの「Cloudflare Pages」は、フルスタックアプリケーションをわずかな時間で構築・デプロイ・配信できるにもかかわらず、無料プランも用意されています。なぜこれだけ寛大な無料プランが存在するのかについて、サイバーセキュリティの専門家であるマシュー・セイヤー氏が分析しています。 Why does Cloudflare Pages have such a generous Free tier? - mattsayar.com https://mattsayar.com/why-does-cloudflare-pages-have-such-a-generous-free-tier/ 数年前までホスティングサービスは有料で使用するケースがほとんどでしたが、近年はCloudflare Pagesをはじめとして、GitHub PagesやGitLa
企業を狙うサイバー攻撃が急増している。2024年6月、大手出版社KADOKAWAがランサムウェア攻撃を受け、主力サービスが停止する事態が発生。もはや規模を問わず、すべての企業がターゲットとなる時代だ。1つのIPアドレスに対して年間約226万パケットものサイバー攻撃関連通信が観測されている今※、企業はどのように身を守ればよいのか。 プロの犯罪者による組織的な攻撃から、国家レベルの経済テロまで――。深刻化するサイバー攻撃の最新動向と、企業が取るべき対策やセキュリティベンダーの選び方について、奈良先端科学技術大学院大学の門林雄基教授に話を聞いた。 ※ 国立研究法人情報通信研究機構 NICTER観測レポート(2023年)より プロ犯罪者と国家による経済テロ化が進むサイバー攻撃 ――最近のサイバーセキュリティに関する傾向で、注目すべきものは何でしょうか。 やはりランサムウェア被害の深刻さです。「最悪
すべての企業、組織、人は新たなマインドセットを獲得して、産業革命の時代に備える第一歩を踏み出すことが重要である ガートナージャパン株式会社 (本社:東京都港区、以下Gartner) は、開催中の「ガートナー ITインフラストラクチャ、オペレーション & クラウド戦略コンファレンス」において、2025年に向けて獲得すべきマインドセットを発表しました。 ディスティングイッシュト バイス プレジデント アナリストの亦賀 忠明は次のように述べています。「かつてない歴史的な時代変化が訪れている中、テクノロジを駆使できる企業、組織、人と、そうでない人たちに二極化します。産業革命の時代に生き残るためには、新たなマインドセットを獲得し産業革命をリードする必要があります」 2025年に向けて獲得すべき新たなマインドセットは、次の通りです。 江戸時代からNew Worldへ 時代は江戸が明治になった程の大転換
「やっちゃえ日産の集大成がこのリストラだったのか」 「やっちゃえじゃなくて、やっちまったな、日産」 【画像】海外でコケにコケた、日産の残念なクルマ(14枚) そんな風にネットやSNS上で企業スローガンをイジり倒されているのは、2024年9月中間決算で営業利益90%減とかなり大幅な減益となったことで、全世界で9000人のリストラを発表した日産自動車である。 2019年にカルロス・ゴーン氏を追放した後に、経営危機で1万2500人をリストラしたことも記憶に新しい。そのためか「『またか』って感じで驚きはない」「定期的に経営危機に陥る会社ってイメージ」などの厳しい声も上がっている。 自動運転化技術やプロパイロット(高速道路走行時の運転サポート)などの強みを持つ「技術の日産」が、なぜこんな体たらくなのかと首をかしげる人も多いだろう。技術力を生かすことができない経営陣に苛立ちを覚えている人もいらっしゃる
2024年10月24日 横浜発 ― オープンソースを通じて大規模イノベーションを促進する非営利団体 Linux Foundation は、無料オンラインコース「Linux入門 (LFS101-JP)」の提供を開始しました。Linux初心者が一から学べるコースで、コンピュータの使用経験が豊富だが、Linuxは初心者である個人および学生と企業ユーザーを対象としています。これまで英語で提供されてきた「Introduction to Linux (LFS101)」を日本語で受講できるようになりました。これまでLinuxのトレーニングは、中級者向けの「Linuxシステム管理基礎(LFS207-JP)」コースを提供してまいりましたが、このたび、初心者向けの「Linux入門」コースを無料で提供することで、より多くの方々にLinuxの世界に気軽に触れていただける機会を創出できると考えています。これにより、
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