「政治とカネ」の問題で鳩山由紀夫首相と小沢一郎民主党幹事長が政治不信を深めているのに続き、今度は同党の輿石東参院議員会長の違法行為が明るみに出た。 輿石氏が自宅として使っている神奈川県相模原市の土地をめぐり、その一部が農地法などに違反して車庫や道路などに使用され、市農業委員会から繰り返し是正を指導されていた。 輿石氏は小沢氏から幹事長業務の代行も委ねられた実力者だ。内閣と与党の責任者たちが、次々と法律の順守とはかけ離れた姿を露呈している。自分が起こしたことの説明も尽くさず、責任をとろうとしないのも横並びだ。 首相による巨額な贈与税の脱税行為が国民の納税意識に水をかけたように、輿石氏の行為も農業や土地に関するルール破りを奨励するようなものだろう。 農地法は農地の無許可転用などを禁じており、宅地として使用する場合には、農業委員会から転用許可を得る必要がある。 輿石氏の自宅の土地は、母屋の部分は