IPv4の枯渇問題を受け、IPv6移行への取り組みが進み始めています。ただし、すべてを一気に切り替えるわけにはいかないため、さまざまな移行手段の提供も用意されつつあります。 ■ 複数あるIPv6ネットワークへの接続法 前回の説明では、IPv4のアドレス数が枯渇しつつあり、これに対応するためIPv6への移行が急務というお話をしました。 その際には触れませんでしたが、2008年にはISPレベルで大規模なグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの変換を行う「キャリアグレードNAT」を使って、IPv4アドレスの節約を図るという提案も行われました。ただ、技術的な課題も残されており、標準的な技術として普及するかは未知数です。 ここからは、「IPv6への移行をどうするか」という点について触れていきたいと思います。前回説明したように、すでにIPv6によるネットワークは一部で存在していますが、インタ