東京地検特捜部が21日、民主党の小沢一郎幹事長を改めて不起訴処分にしたことを受け、民主党は小沢氏の衆院政治倫理審査会(政倫審)出席を白紙に戻した。出席によって説明責任を果たしたと好意的に受け止められる可能性がある半面、せっかく不起訴となったのに、政倫審で逆に疑惑がクローズアップされる懸念もある。このため、出席が有利かどうか今一度、状況を見極める。複数の党関係者が明らかにした。 また、政府・与党は今国会の会期を延長せず、6月16日閉会の方針を固めた。これにより、「6月24日公示、7月11日投開票」の参院選日程が固まった。 会期延長をしないことで、民主党国会対策委員会は21日、国家戦略室を「局」に格上げする政治主導確立法案や官僚答弁を禁止する国会改革関連法案の今国会成立を事実上断念した。今後は郵政民営化法案や労働者派遣法改正案の成立に全力を挙げる。