自民党の谷垣禎一総裁は5日の記者会見で、近く発足する参院選対策本部に、民主党が設けていた「次の内閣」にあたる「政権力委員会(ネクスト・ジャパン)」を新設し、若手を中心に起用する方針を発表した。ベテラン中心の党運営に対する不満を踏まえた。離党する園田博之前幹事長代理の後任には河野太郎元法務副大臣の起用を検討。人選を週内に固める考えだ。 政権力委員会は、5日の臨時役員会で設置を決めた。社会保障や外交など各政策分野で担当議員を決め、遊説での政策説明やテレビ出演などにあたる。 党内には、「迷走する民主党政権への批判を取り込めていない」と執行部刷新を求める声が根強い。ただ、谷垣氏は1日の全議員懇談会では、刷新に否定的な考えを表明。また、「次の内閣」のような組織については、すでに党内に政策部会があるとして懐疑的な立場をとっていた。 だが、5日の参院選候補者らとの懇談会でも執行部批判が続出。与謝野