「マスコミを懲らしめろ」「スポンサーにならないのが一番」「経団連に働きかけをしてほしい」 自民党の勉強会「文化芸術懇話会」で飛び出した言論弾圧発言は、いま、読み返しても、愕然とさせられるものだが、その発言者のひとりが福岡一区選出の井上貴博衆議院議員。安倍首相の強い推薦で2012年の総選挙に初出馬した典型的な安倍チルドレンだ。井上議員は同会で大西英男議員の「マスコミを懲らしめる」「経団連に働きかけをしてほしい」発言を受けて、意気揚々とこう語っている。 「福岡の青年会議所理事長のとき、マスコミをたたいたことがある。日本全体でやらなきゃいけないことだが、スポンサーにならないことがマスコミはいちばんこたえる」 さすが、こんな発言を平気でするだけあって、ここにきてその井上議員に次々とスキャンダルが浮上している。 まずは、政治資金問題。井上議員が衆議院議員として初当選した12年、寄付金1300万円を収