被災した子どもを元気づけようと、のと鉄道（穴水町）は１日、人気アニメ「ポケットモンスター」（ポケモン）のキャラクターをデザインしたラッピング列車の運行を始めた＝動画はこちらから。アニメ「君は放課後インソムニア」などのラッピング列車が活躍中の鉄道に、人気の作品車両が加わり、親子連れが各駅に詰めかけた。 一般社団法人ポケモン・ウィズ・ユー財団（東京都）が協力。車両１両の外装、内装に「ピカチュウ」「ミロカロス」などのキャラクターをあしらったほか、七尾、能登中島、穴水の計３駅の駅名標や駅舎などに装飾を施した。 穴水駅であった出発式には、一日駅長として地元の認定こども園・光琳（こうりん）寺保育所の子ども２４人とピカチュウが参加。約７０人が乗り込んだ一番列車を見送った。のと鉄道の中田哲也社長は「どんどん皆さんに乗って楽しんでほしい」と語った。

のと鉄道（穴水町）は２０日から、地震からの復興を願い、特別仕様の鉄道版の御朱印「鉄印」を販売する。１枚３００円（税込み）で穴水駅窓口で取り扱う。 鉄印は縦約１３センチ、横約１０センチのカラー。デザインは写真を水彩タッチに加工したもので、桜の名所で知られる能登鹿島駅（同町）の一場面を切り取った。ホーム沿いの満開の桜がつくる「桜のトンネル」を、桜柄の復興応援ヘッドマークを掲げた普通列車が通り抜ける。「のと鉄道」の題字は中田哲也社長がしたためた。 今年の桜は、全線運行再開を祝うように見頃を迎えた。中田社長は「地域に愛される鉄道の象徴として能登鹿島駅を選んだ。題字にも早く復旧復興が進むよう願いを込めた」と話した。購入には鉄印帳と乗車券の提示が必要。（問）穴水駅０７６８（５２）００７３（小林大晃） ＜ユースクが調べます！＞　北陸中日新聞「Your Scoop（ユースク）～みんなの取材班」は、無料通信

能登半島地震で列車運行が止まっているのと鉄道（穴水町）は６日、七尾市の能登中島駅の窓口業務を再開した。業務は市から委託を受けた市内在住の男性が担当していたが被災し、従事できなくなったため普段は同じ七尾市の田鶴浜駅で従事している金崎富雄さん（６８）が定期の払い戻しや駅の美化などの業務にあたっている。 金崎さんの七尾市内の自宅も屋根に被害はあったが住むには問題はない。田鶴浜駅はまだ窓口業務を再開できないため、のと鉄道から能登中島駅で業務を行うよう依頼された。先ごろ、業務再開に備え七尾駅で定期の払い戻しについて説明を受けていた時、田鶴浜駅でよくみかける女性が払い戻しに来ていた。 金崎さんは「長年、通勤で七尾まで通っていた人で、いつも半年定期を買ってくれていた。自宅が被災し、もう住むことができないという話だった」と、思わず涙が込み上げた。過疎化で通学の高校生が年々減っている実感があったが、今回の地

昨年9月の台風15号で被災し、一部不通が続いている大井川鉄道大井川本線（39・5キロ）で1日、家山―抜里―川根温泉笹間渡の区間（いずれも静岡県島田市、2・9キロ）が再開した。すでに再開している金谷―家山とあわせて再開区間は20キロに伸びた。この日を待ちわびた乗客が乗り込み、沿線では住民が手を振って再開を喜んだ。 午前6時36分、川根温泉笹間渡駅から金谷に向かう始発電車には、乗客数人が乗り込んだ。終点の金谷まで乗った島田市の会社員海野真斗さん（23）は鉄道ファンとして始発電車に乗ることを決めていたという。「今回の再開区間は短いが、大井川にかかる鉄橋など電車でしか見ることができない景色がある。久しぶりに楽しめた」と喜んだ。 沿線住民も歓迎した。川根温泉笹間渡や抜里の両駅、鉄橋付近では住民が横断幕を掲げ、手製のうちわを振って再開を祝った。 抜里駅を管理しながら、週末は駅舎で食堂を営む諸田サヨさん

昨年9月の台風15号による被災で一部区間の運休が続く大井川鉄道をめぐり、沿線の静岡県川根本町の住民らでつくる「大井川鉄道全線復旧を支援する会」が5日、新金谷駅（島田市）で国や県に全線復旧を求める署名活動をした。「大井川鉄道は重要な観光資源。地域経済の維持・発展に欠かせない」などと訴えている。 台風15号の影響で大井川本線は全線運休し、同12月に金谷―家山の一部区間が復旧。同社は今年10月に家山―川根温泉笹間渡（ささまど）間の再開を目指すが、残る千頭駅までの復旧のめどはたっていない。同社は自力での再開が難しいとして、国や県などに支援を求めている。 この日は、運行10年目を迎えた蒸気機関車（SL）「きかんしゃトーマス号」の運行日で、始発駅の新金谷駅は多くの家族連れでにぎわった。同会のメンバーは県内外から訪れた人々に声をかけ、署名を集めた。署名した埼玉県の30代男性は「SLは子どもに大人気。早く

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台風１５号の大雨で線路が被災し、全線運休していた大井川鉄道の大井川本線のうち、復旧作業が終わった金谷－家山間で運転が再開された。名物の「ＳＬ急行かわね路号」が、「きかんしゃトーマス号」とともに新金谷－家山間を往復した＝１６日、島田市内の路肩が崩落した国道付近で（福沢和義撮影） 大井川鉄道（島田市）は十六日、台風１５号の記録的大雨で線路が被災し、九月二十四日から全線運休していた大井川本線の金谷−千頭間（三九・五キロ）のうち、復旧作業が終わった金谷−家山間（一七・一キロ）を再開させた。 午前六時台の始発から通勤、通学客が利用。始発の乗客を見送った広報担当の山本豊福さん（５７）は「生活の足となる鉄道本来の姿に戻った。地域の人たちが再開を喜んでくれて、改めて地域に不可欠な存在だと教えられた」と語った。

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大井川鉄道（島田市）は十四日、台風１５号で被災して運休している大井川鉄道本線のうち、金谷−家山間の運行を十二月十六日に再開すると発表した。本数は従来通りで、一部時刻を変更して始発から運転する。 また、車両整備中だった「ＳＬ急行かわね路号」が同日から、週末を中心に新金谷−家山間を一日一往復することも決まった。かわね路号が走るのは昨年十一月二十三日以来。また、「きかんしゃトーマス号」も再開初日から同区間に登場する。いずれも運行日は、同社のホームページで確認できる。

ＪＲ東海は４日、８月中旬の大雨で被災して運休が続く飯田線伊那新町（上伊那郡辰野町）―辰野（同）間について、今月１５日の始発から通常ダイヤで運行を再開すると発表した。これまで運行再開を１１月中旬としていた。 宮木（同）―辰野間の横川川の増水で全長約９０メートルの横川橋梁(きょうりょう)が損傷。橋脚…

ＪＲ東海は４日、８月の大雨による橋脚の損傷が発覚し、運行休止が続く飯田線伊那新町―辰野間について、１１月１５日始発から運転を再開すると発表した。同区間が再開すれば、８月の大雨で被災した県内のＪＲ路線は全て通常運行に戻る。

８月の大雨で被災し一部区間で運休が続くアルピコ交通上高地線について、松本市の臥雲義尚市長は１４日、「（アルピコ交通が）来年５月には工事を完了し、６月から開通できるよう準備している」と述べた。これまでは「最短で来夏」としていた。 早期復旧などを市に要望した市町会連合会との懇談で言及。住民の足や観光…

松本市町会連合会は２２日、８月の大雨で橋脚が傾き、一部区間の運休が続くアルピコ交通上高地線について、同社、市と市内で意見交換した。早期復旧を望む住民の声を伝えつつ、将来的な値上げの可能性といった懸念についても尋ねた。 連合会からは役員や沿線地区の代表１０人余が出席。「通勤通学で使う住民に（バスに…

叡山電鉄は１８日、大雨による土砂崩れで列車を長期間運休している鞍馬線市原―鞍馬間について約１年２カ月ぶりに運転を再開した。鞍馬駅（京都市左京区）で記念式典を催し、同社関係者や地元住民が「地域の足」の再開を祝った。 同区間は、昨年７月７日から８日の大雨で貴船口駅（同）近くの山の斜面が高さ約１１０メートル、幅約６０メートルにわたって崩落。線路上に大量の倒木や土砂が流入し、高圧ケーブルなどの鉄道設備も損傷した。土砂撤去や設備の復旧が進み、京都府が担う治山工事にもめどが付いたため再開を決めた。 約３０人が出席した式典では、鞍馬小６年生２人が運転士らに花束を手渡した。出席者たちは叡電助役の合図で出発する出町柳行きの展望列車「きらら」を見送った。 叡電の豊田秀明社長は「秋の観光シーズンに間に合ってよかった。多くの人をお出迎えし、地域の発展に貢献したい」と述べた。

アルピコ交通（松本市）は１３日、８月中旬の大雨の影響で田川橋梁(きょうりょう)（同）の橋脚が傾いた上高地線について、順調に進めば全線運行再開は来年夏になる見通しと明らかにした。今年１１月以降にゆがんだ橋桁を外して修理し、傾いた橋脚を交換する計画。工事費は数億円に上る見込みで、国や県、市に支援を求め…

今月中旬の大雨で被災した松本市のアルピコ交通上高地線の復旧を後押ししようと、上高地線の駅で古本市を開いている団体職員太田岳さん（３０）＝木祖村＝が、会員制交流サイト（ＳＮＳ）の画面を模した撮影用パネルの設置を計画している。多くの人に写真や応援メッセージをＳＮＳに投稿してもらい、早期復旧を願う声を広…

今月十四日の大雨の影響で一部区間が運休しているアルピコ交通上高地線（松本市）の早期復旧を願うプロジェクトが立ち上がった。発起人の太田岳さん（３０）＝木祖村＝は「地域住民らが上高地線を必要としていることを、見える形で発信していきたい」と語る。今後、応援メッセージの展示などで、復旧への機運を高めていきたい考えだ。 アルピコ交通によると、河川の増水の影響で西松本−渚駅間にある田川橋梁（きょうりょう）の橋脚が傾き、線路がゆがんだ。通学や通勤だけでなく、上高地の観光にも欠かせない路線。松本−新村駅間で運休が続き、同区間では代行バスが運行している。本格的な修復工事は十一月以降になるとされ、復旧の見通しは...

停滞した前線による大雨で橋脚が傾いたアルピコ交通上高地線の「田川橋梁(きょうりょう)」（松本市）で、公益財団法人鉄道総合技術研究所（鉄道総研、東京）などが２５日、現地調査をした。調査結果を基に後日、復旧方法をアルピコ交通に提案する。同社は提案を踏まえ、橋脚や線路を補修するか、交換するかといった復旧…

大雨の影響で１４日にＪＲ中央線古虎渓駅（岐阜県多治見市諏訪町神田）に土砂が流入した被害に関し、土砂は近接する砕石場の敷地から流出した可能性が高いことが、１６日までに分かった。業者は砕石業の許認可を管轄する県の指導を受けながら、再発防止に向けた処置に着手している。 　砕石場は明興産業（名古屋市港区港...