自転車利用者の増加にともない、自転車と歩行者の交通事故が増えている。自転車利用者が加害者側になったとき、思いもかけない高額な賠償金の支払いを求められることも。 誠 Styleでは4月、5月と2カ月にわたって特集「自転車通勤2012春」を展開した。自転車通勤に対する企業の取り組みを紹介したり、実際に自転車で通行するには危険だといわれている都内の交差点を走行してリポートしたりしてきた。 自転車通勤に関して取材を重ねるうえで、関係者の多くが口にしたのが「保険にはちゃんと入っていますか?」ということだった。というのも、自転車通勤を制度化している企業の多くは、自転車保険への加入を必須としているからだ。 自転車による事故で高額な賠償金が命じられる 警察庁の資料(PDF)で自転車が絡む事故の総件数を見ると、2001年に17万5223件だったものが、2011年には14万4018件へと減少している。しかし、