
このコーナーでは、2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にしているWebメディア「Seamless」(シームレス)を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 Twitter: @shiropen2 イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校やテキサス大学オースティン校などに所属する米研究チームが発表した論文「GoFetch: Breaking Constant-Time Cryptographic Implementations Using Data Memory-Dependent Prefetchers」は、AppleのMシリーズチップなどの脆弱性を用いて秘密鍵を復元するサイドチャネル攻撃を提案した研究報告である。 (関連記事:新MacBook Pro(M3)でも機密情報が漏えい 2020年以降のApple製品全てに脆弱性 米国チームが
Apple M1/M2対抗の「Oryon」はWindows on Armの流れを変えるか:鈴木淳也の「Windows」フロントライン(1/2 ページ) 「Windows on Arm(WoA)」あるいは「Windows on Snapdragon」は、10年来Microsoftがチャレンジしている「ArmプロセッサをPC分野に適用させる」という目標において、いまだ市場の支持を得られていない取り組み中の課題だ。 Xboxしかり、Microsoftは一度決めた目標を簡単には曲げない「あきらめの悪い会社」として知られているが、過去に同社が目標としていた「タブレットPC」が現在ではごく当たり前のものとなりつつあるように、WoAについてもまた「これが我々の正しい道」とばかりに、開発を続けている。 同社にとって最初のWoAと呼べる「Surface RT」が市場投入されたのは、Windows 8が発表さ
ゲーマー向けCPUの大本命「Ryzen 7 7800X3D」をテスト。Core i9-13900Kを上回るゲーム性能と低消費電力を両立する[レビュー] ライター:米田 聡 Zen 4アーキテクチャベースのデスクトップPC向けCPU「Ryzen Desktop 7000」シリーズに,AMD独自のキャッシュメモリ積層技術「AMD 3D V-Cache Technology」(以下,3D V-Cache)を組み合わせたミドルハイクラスのCPU「Ryzen 7 7800X3D」のベンチマーク情報が解禁となった。 Ryzen 7 7800X3D メーカー:AMD 税込メーカー想定売価:7万1800円前後(※2023年4月5日現在) 3D V-Cacheを採用したRyzen 7000シリーズとしては,2022年3月にRyzen 9シリーズの2製品が発売済みだ。とくに,16コア版「Ryzen 9 795
通常版の大きな違いは「TDP」と「冷却ファン付属」 先に登場した高クロック版と通常版の大きな違いは、TDP(熱設計電力)の設定と付属する冷却ファンの有無の2点に絞られる。CPUコア(Zen 4アーキテクチャ)やGPUコア(RDNA 2アーキテクチャ)に関する詳しい説明は、先に掲載した高クロック版のレビュー記事を参照してほしい。 →Zen 4アーキテクチャの“実力”は? 「Ryzen 7000シリーズ」の性能を先行チェック! TDPは最大で105W“削減” 高クロック版では、排熱設計や電源装置選びの基準となるTDPがモデルによって105Wまたは175Wに設定されていた。それに対して、今回登場した通常版のTDPは全モデルで65Wとされている。あくまでも定格値ベースだが、TDPを40~105W削減したことになる。その影響で定格クロックはグッと抑えられているが、IPC(クロック当たりの命令処理数)
PCのライターとしてキャリアをスタートし、今はPC、スマホ、自動車の半導体などを中心に取材して幅広い媒体でニュース記事や解説記事などを執筆している。 MediaTekと言えば、多くのコンシューマユーザーにとっては「お安いスマートフォン」に搭載されている安価なArm SoCを提供する2番手、3番手の半導体メーカーというイメージではないだろうか。だが、既にそれは過去の話になりつつある。 実はMediaTekは、プレミアムAndroidスマートフォン向けSoCのイメージが強いQualcommに匹敵するようなSoCをリリースしている。今の時点では中国市場限定だが、ゲーミング向けのような高性能Androidスマートフォンにも採用されている。 また、元々普及価格帯のスマートフォン向けに強かった事情もあり、ここ数年のコロナ禍でのデジタル市場拡大という後押しを受けてシェアを拡大し、iPhoneも含めたスマ
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