[ロンドン 8日 ロイター] 英レスター大の研究者らは8日、父親から息子に受け継がれるY染色体のDNA分析に基づき、同じ名字の男性は遺伝子的なつながりを持つ可能性が高いことを証明したと発表した。これにより、警察がDNA情報のみから事件の容疑者や被害者の名字を割り出せるようになる可能性がある。 2500人の男性を対象にした調査では、同じ名字を持つ2人が同じかほぼ同じY染色体タイプである確率は平均24%だったが、珍しい名字の人たちでは約50%、「アッテンボロー」や「スウィンドルハースト」といった名字では70%以上と高かった。 研究者は、名字とY染色体のタイプをデータベース化すれば、DNAだけで名字を予想できるかもしれないため、犯罪科学の面で役立つ可能性があるとしている。