小惑星探査機「はやぶさ」が地球に持ち帰ったカプセルの開封を進めている宇宙航空研究開発機構は9日、見つかった微粒子の数が同日までに約1500個になったと発表した。カプセル中をこそげた小型のヘラを電子顕微鏡で観察する作業が、ヘラの片面について終わったという。 微粒子はほとんどが100分の1ミリ以下の大きさ。岩石質のため、小惑星「イトカワ」の物質である可能性がある。詳しい分析に向けて、電子顕微鏡で見ながら一粒ずつ取り扱える装置を業者に相談しながら作っているという。 カプセルには微粒子を入れる小部屋が二つあり、まだ開けていない方の部屋を調べる作業が、今月中にも始まる見通し。