きちんと使えるものを、適切な時期に──カシオが考える腕時計型デバイスの未来:携帯+腕時計の未来を探る(3)(1/2 ページ) モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)の中でBT Watchに取り組むサブワーキンググループには、シチズン時計、セイコーインスツル、セイコーエプソン、そしてカシオ計算機が参加している。いずれのメーカーも腕時計型の新商品を開発するにあたってBT Watchに期待するものの、その足並みが揃っているとはいえないようだ。中でもカシオ計算機は、この市場を冷静に見ている。 同社は1998年にリリースしたPCリンクウォッチ「PCクロス」を皮切りに、99年にはGPS内蔵ウォッチ、2000年には腕時計型MP3プレーヤーや腕時計型デジタルカメラを投入するなど、さまざまなジャンルの製品を開発してきた。その時々の市場のニーズを捉えながら、それなりの成功を収めてきた経験を踏