ミニカップ入りこんにゃくゼリーなどの食品による窒息事故対策を検討している消費者庁は22日、事故発生リスクを下げるため、ゼリーの大きさを直径1センチ以内にするなど安全性の目安となる指標を公表した。 現在流通している商品の大きさや硬さはほとんど指標に適合しておらず、同庁は事業者に自主的な改善を求める。 消費者庁は7月、「従来と同様な警告表示や注意喚起にとどまらず、形状や硬さなどの改善が望ましい」として、9月から医師や研究者らによる研究会を設置。人体模型を使った実験などで改善に向けた指標作りを進めていた。 研究会の報告書では、大きさ直径1センチ以上の商品は、窒息の恐れが高まると指摘。弾力性を弱めたりかみちぎりやすくしたり、そのまま一口ではのみ込めないように大きくするなどの対応を求めている。 こんにゃく入りゼリーによる窒息事故は94年以降、少なくとも54件発生し、22人が死亡している。 現行法では