野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルス感染が各地で確認されていることを受け、環境省は29日、東京都内で有識者を交えた対策会議を開いた。 同省によると、会議の出席者は、5羽でウイルスが検出されている鹿児島県・出水平野のナベヅルの感染について、「現段階では、加速的、爆発的な感染の予兆はない」との認識で一致した。その上で、「群れの中の衰弱した個体の早期発見、確保といった対策を強化して、感染の拡大防止を図っていくべきだ」などの意見が出された。 出水市などがウイルスの拡散を防ぐために実施している給餌に関しては「過度の密集を防ぐために、餌をまく範囲をさらに拡大した方がいいのではないか」といった提案もあった。 同省では、これらの意見を踏まえ、野鳥の鳥インフルエンザ感染に関する最新の注意事項を文書にまとめ、都道府県などへ通知する方針。