御中 竹や木(松、ユウカリ等)に脂分があるのはなぜなのでしょう。 どうやって脂を生成するのでしょうか。また脂分が竹・樹木の生長と生命維持のためにどういう役割をしているのでしょうか。 天狗一様 ご質問どうも有難うございます。 埼玉大学大学院理工学研究科生命科学部・西田生郎先生に御回答頂きました。 ーーーーーーーーーーーーーーーー お尋ねの「脂分」ですが、学術的な表現としては曖昧なので、ここでは「脂分」を脂質成分と理解して回答します。脂質とは有機溶剤で抽出される化合物の総称なので、水に溶けにくいいろいろな化合物が含まれます。しかし、主な成分としては、油脂、膜脂質、保護脂質にわけられます。 油脂は、おなじみのナタネ油や牛脂で、トリアシルグリセロール(以下、TAG)を成分とします。動物の場合、食餌としてとった糖分のあまりを皮下脂肪、内臓脂肪にTAGとして貯蔵します。一方、植物の場合、TAGは種子や
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