
アメリカのIT大手、グーグルのインターネット広告の一部サービスについて、アメリカの連邦地方裁判所は日本の独占禁止法にあたる反トラスト法に違反し、独占にあたるという判断を示しました。グーグルに対しては検索サービスについても去年、独占にあたるという司法判断が出されていて、今後、事業の再編などどのような影響が出るのか注目されます。 アメリカ司法省などはおととし、グーグルが提供するインターネット広告の3つのサービスについて市場の競争を妨げ反トラスト法に違反しているとして裁判所に提訴しました。 バージニア州にある連邦地方裁判所は17日、このうち、ウェブサイトの運営者が広告収入を得るために広告を表示させる仕組みと、広告を売買する仕組みの2つのサービスについて「故意に独占的地位を確立した」として独占と認める判断を示しました。 その上で「排他的行為が他社の競争力を奪うとともに顧客であるサイトの運営者やウェ
アメリカには「訴訟ホールド」と呼ばれる仕組みが存在しており、訴訟の対象者は関係する文書を保存する必要があります。しかし、Google社内では裁判の証拠となる文書の作成や保存を防ぐ仕組みが構築されており、複数の訴訟で「Googleが証拠を隠ぺいした」と非難されています。 How Google Spent 15 Years Concealing Its Internal Conversations - The New York Times https://www.nytimes.com/2024/11/20/technology/google-antitrust-employee-messages.html Googleの社内チャットには「履歴を24時間で削除する機能」が搭載されており、この機能が証拠隠滅に当たるとしてたびたび問題となっています。例えば、アメリカ司法省がGoogleを独占禁止法
イーロン・マスクが所有するX(旧ツイッター)は8月6日、Xへの広告出稿を「ボイコット」するよう共謀したとして大手広告主らを反トラスト法(独占禁止法)違反で提訴した。同社は、数十億ドル相当のの広告を差し止められたと主張している。 テキサス州の連邦裁判所に提出されたこの訴訟は、広告主の連合のGARM(責任あるメディアのための世界同盟)とそこに所属する企業のユニリーバやCVS、マース、オーステッドなどを相手取るものだ。 Xは、GARMが主要広告主らと共謀し、2022年10月のマスクによる同社の買収以降に「数十億ドルの広告出稿を集団でボイコットした」と主張している。 この訴訟はまた、共和党主導の下院司法委員会の7月の報告書を引用し、GARMが「保守系メディアとパーソナリティを排除するための取り組み」の一貫として、広告主をボイコットに向かわせるための「影の企業連合」を主導した主張している。フォーブス
米グーグル、独禁法訴訟に敗訴 検索市場で他社排除―連邦地裁 時事通信 外経部2024年08月06日07時49分配信 米グーグル本社の敷地に置かれた同社ロゴの看板=米カリフォルニア州(AFP時事) 【シリコンバレー時事】米首都ワシントンの連邦地裁は5日、米グーグルが検索エンジン市場などで反トラスト法(独占禁止法)に違反したとの判断を下した。グーグルの敗訴となる。アップルなどのスマートフォンメーカーに巨額の資金を支払い、検索エンジンをスマホに標準搭載させる契約が競合他社を排除する参入障壁となり、独占の維持につながっていると認定した。 スマホ寡占にメス 新法案で規制、欧州は先行実施 米司法省が巨大IT企業を相手取って起こした独禁法訴訟で実質的に勝利するのは、マイクロソフト(MS)以来約20年ぶり。ガーランド司法長官は「米国民にとって歴史的な勝利だ」とコメントした。裁判所はグーグルに制裁を科してい
米最高裁は1月16日(現地時間)、米Epic Gamesが米Appleを独禁法違反で訴えた裁判で、両社からの審理請求をそれぞれ却下した。Appleにとって有利な決定と言える。 Epic側の控訴は、AppleのApp Storeのポリシーは独禁法に違反しないとする控訴裁の決定を不服とするもの。Apple側の控訴は、反ステアリング規則が違法という控訴裁の判断を不服とするものだった。 反ステアリング規則とは、Appleがアプリ開発者に対し、公式アプリストア(App Store)以外でのアプリ関連代金支払オプションについて告知することを禁じるというものだ。最高裁による却下で、Appleは規則を変更することになる可能性がある。Appleは既に、韓国などでアプリストア以外での支払いを認めている。 Epicは、「フォートナイト」をApp Storeに復帰させることにも、サイドローディングを認めさせること
米カリフォルニア北部地区連邦地裁は12月11日(現地時間)、2020年8月に米Epic Gamesが米Googleを提訴した裁判で、GoogleがGoogle PlayストアでEpicなどから手数料を徴収するのは独禁法に違反しているとの判決を下した。 この裁判は、Epicが人気ゲーム「フォートナイト」でのアプリ内課金で米AppleとGoogleへの手数料を回避しようとしたことが発端。AppleとGoogleはそれぞれのアプリストアからフォートナイトを削除し、Epicは両社を提訴した。 対Appleの訴訟はEpicが大部分で敗訴し、控訴でまだ係争中だ。 対Google訴訟では、連邦陪審が全員一致でEpic側に立った。ジェームズ・ドナト判事は2024年1月、Googleの行為に対処するための救済策を決定する予定だ。それによって、Googleがアプリストアのルール変更を余儀なくされる可能性がある
米カリフォルニア州の連邦地裁の陪審は11日、アルファベット傘下グーグルのアプリストアを巡りゲームソフトメーカーのエピック・ゲームズが提起した訴訟で、グーグル製基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォン向けアプリの販売・支払市場で同ストアが独占を維持しており、反トラスト法(独禁法)に違反しているとして、エピック側の訴えを認める評決を下した。 人気ゲームソフト「フォートナイト」を手掛けるエピック・ゲームズとの訴訟でアルファベット側にとって手痛い敗訴となる。 連邦陪審は4時間足らずの審理の後、アプリストア「グーグル・プレイ」について、グーグルの反競争的行為を通じ、故意に独占力を行使していると判断した。これより、アプリストアで生み出される多額の売上高が脅かされる可能性がある。 エピック・ゲームズはアップルのアプリ市場「アップストア」を巡り起こした別の同様の訴訟で2年前におおむね敗訴
「食べログ被害者の会」の立上げについて恣意的かつ差別的な「食べログ・チェーン店ディスカウント」による被害が全国約4,000チェーン店飲食店に上る可能性 飲食店経営者各位、報道各位 株式会社韓流村(本社:東京都港区、代表取締役:任 和彬、以下当社)は、株式会社カカクコムが運営するグルメ・サイト「食べログ」が2019年5月21日以降、チェーン店だけを狙い撃ちにし点数を差別的に下げる不当なアルゴリズム(以下「チェーン店ディスカウント」)を設定・運用したことを明らかにするため、被害を受けている可能性がある全国約4,000チェーン飲食店による「食べログ被害者の会」を立ち上げ、株式会社カカクコムに対して、集団で法的措置を取ることを提案します。 当社は、2020年5月に、株式会社カカクコムに対して、食べログにおけるチェーン店飲食店の差別に関する損害賠償請求訴訟(訴額6億3905万4422円)を提起し単独
インクジェットプリンターの設計を変えて純正品のインクカートリッジしか使えないようにしたとして、互換品のカートリッジを販売するエレコム(大阪市)などがブラザー工業(名古屋市)を相手取り、設計変更の差し止めと約1500万円の賠償を求めた訴訟の判決が30日、東京地裁であった。朝倉佳秀裁判長は、設計変更が独占禁止法違反(不公正な取引方法)にあたると認め、約150万円の賠償をブラザーに命じた。 判決によると、ブラザーは2018年12月以降に製造・販売したプリンターについて、インクカートリッジの読み取り機能の設計を変更し、互換品を認識しないようにした。 排除は「公正な競争を阻害」 東京地裁 判決は、プリンター製造業者は、プリンター本体の価格を抑え、利益率の高い純正品のインクカートリッジを継続購入してもらうことで収益を上げていると指摘。純正品に比べ価格が安い互換品が売れれば、プリンター製造業者への経済的
Epic Games対Appleの、「Fortnite」(フォートナイト)のApp Storeからの削除をめぐる米カリフォルニア州北部地区連邦地裁での裁判が9月10日(現地時間)、終結した。 イボンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ判事は、永久的差止命令で、AppleのApp Storeのルールに新たな制限を課した。また、Epicに対しては、Appleとの契約に違反したとして、違反期間中の収益の30%(アップル税に当たる率)の支払いを命じた。およそ350万ドル(約3億8500万円)に上る。 App Storeへの新たな制限とは、App Store登録アプリに、App Store以外での支払いオプションにユーザーを誘導する権利を与えるというもの。ロジャース判事が担当した別の裁判での和解条件と同じだ。 この命令は90日後に有効になる。つまり、12月9日までにAppleは(米国の)App Storeのル
Appleは、来年初めに世界中の「リーダー」アプリケーションのデベロッパが、アカウントの設定と管理を行うために外部ウェブサイトにリンクすることを可能にします カリフォルニア州、クパティーノ Appleは本日、公正取引委員会による調査を終了することになるApp Storeに導入するアップデートを発表しました。このアップデートにより、「リーダー」アプリケーションのデベロッパは、ユーザーがアカウントを設定または管理できるように、アプリケーション内に自社ウェブサイトへのリンクを含めることが可能になります。この合意は日本の公正取引委員会との間でされたものですが、Appleはこの変更を、App Storeで公開されている世界中のすべてのリーダーアプリケーションに適用します。リーダーアプリケーションは、デジタル版の雑誌、新聞、書籍、オーディオ、音楽、ビデオの購入済みコンテンツまたはサブスクリプションコン
アップル、他社決済も容認 米アプリ開発者と合意 2021年08月27日15時18分 アップルのロゴマーク 【シリコンバレー時事】米アップルは26日、スマートフォンアプリについて、自社以外の決済手段の提供を認めると発表した。規則変更により、アプリ開発者が利用者に電子メールなどで他社決済について知らせることを認める。米国の開発者が反トラスト法(独占禁止法)違反として起こした訴訟で、双方が和解案に合意した。 スマホ決済、加盟店から利用料 ペイペイ、10月から1.6% 裁判所の承認を経て変更が実施される。アップルは、アプリ開発者に30%の手数料支払いを強制していることが独禁法違反に当たると批判を集めてきたが、事業方針を大きく転換する。今後、日本など世界で適用する方針。 アプリ内での決済は引き続き、自社に限る。アプリ外で決済が使えるようになることで、開発者はゲームなどの課金サービスから得る収益をより
米アップルのアプリ配信システム「アップストア」を巡る慣行が反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとして人気ゲーム「フォートナイト」の開発元であるエピック・ゲームズが訴えた裁判の審理が3日始まり、両社の幹部が出廷した。法廷を出るエピックのティム・スウィーニーCEO。(2021年 ロイター/Brittany Hosea-Small) [オークランド(米カリフォルニア州) 3日 ロイター] - 米アップルのアプリ配信システム「アップストア」を巡る慣行が反トラスト法(独占禁止法)に違反しているとして人気ゲーム「フォートナイト」の開発元であるエピック・ゲームズが訴えた裁判の審理が3日始まり、両社の幹部が出廷した。 カリフォルニア州オークランドの連邦地裁に出廷したエピックのティム・スウィーニー最高経営責任者(CEO)は、昨年フォートナイトに導入した独自課金システムがアップストアの規約違反になると認識
米コロラド州のフィル・ワイザー司法長官(民主党)は12月17日(現地時間)、米国の38州で米Googleを反競争的行為を理由に提訴したと発表した。オンライン検索での独占的地位を悪用し、自社に有利な検索結果を表示している疑い。Googleへの米国での独禁法訴訟は、10月の司法省、前日の10州によるものに次いで3件目。 前日発表された訴訟の10州の司法長官はすべて共和党だが、こちらは超党派。コロンビア特別区連邦地裁への提訴で、10月の司法省による訴訟に併合するよう求めている。 ワイザー氏は発表文で「Googleの反競争的行動は、競合を排除し、消費者から価値ある製品やサービスの選択肢を奪い、革新を妨げ、新規参入を損なう」と語った。 訴状では、検索市場での独占的地位を維持するためにGoogleが行っているという多数の事例を挙げている。司法省も主張する米Appleなどとの排他的契約の他、検索広告サー
インクカートリッジの仕様を変更してリサイクル品の販売を妨げたのは独占禁止法に違反するなどとして、リサイクル品を製造・販売する「エコリカ」(大阪市)が、大手精密機器メーカー「キヤノン」(東京)を相手取…
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